
「ブーツをはいた女の子」
記憶にある限りのワードでアレコレ検索して
やっとタイトルにたどり着き
図書館で取り寄せました
40年以上前の本!!
とりあえず、主人公の年ごろと、友達の家の赤ちゃんが亡くなるのは記憶どおり。
女は結婚して子育てしたら、なんにも自由がないみたいな記述が
すでにその頃のしかも児童書にまであるのは驚き
歴代の女たちの長年、積年の悩みなんだよなこういうのって
解決しないままだけど
そして、ここからはあまり記憶がなかったのですが
赤ちゃんは病気や事故で亡くなるのではありませんでした
故意…とまではいいませんが
あきらかなだれかの意志を持った「過失」が原因です
そしてその原因は、(当時でいう)35年前に日本に投下された原爆にありました
このあたりのストーリーは、私もほとんど記憶にはなかったので驚きです
原爆で、直接亡くなった人だけではなく
その場は生き延びた人も、
その後に生まれた人も、
そして、その後に生きるいろいろな人にまで
悲しくしつこく苦しい余波が広がった末、赤ちゃんは亡くなりました
私がうっすら覚えていた「ダイヤモンド」は
主人公がこの事件の真相にたどり着く大きな手がかりになるものでした
子供の私は、どうしてここまでこの本が印象に残ったんだろう
正直、悲しい本や怖い本、後味の悪い本はもっとたくさんあったように思う
そういう本のほうが覚えてるものではあるけどね
原爆を、ただ怖い。ただ悲しい。だけじゃなくて
現代のふつうの少女の生活の中に
そのようなかたちで不意に「原爆」が影を落とすというストーリーの
理不尽さ、唐突さ、やるせなさ、不気味さ、驚きが
深層心理に残っていたのかなぁと思う
ちなみに、題名の「ブーツをはいた」は、
おしゃまな主人公の女の子たちは、ブーツを欲しがってるから
私が読書ブログで児童書を扱うのは
ただ好きだからというのもありますが
今回の私のように、
「ストーリーは覚えてるけどタイトルが思い出せない…」という人の手がかりになればな
という思いがあります
この記事も、どこかで誰かの手がかりになったらいいな