「家族シアター」
辻村深月


 

仲が悪くても、好きじゃなくても

なぜかよく分かってしまう、家族だから


そういう短編集 



第一話

「『妹』という祝福」



中学時代
「真面目で根暗」グループの姉と
「派手で目立つ」グループの妹は不仲だった

今日は姉・由紀枝の結婚式

妹の亜季は、意外な由紀枝の気持ちを知ることになる



辻村深月×家族がテーマの短編集

エモいに決まってるよね



好みじゃないわけない!

という妙な自信があって、逆に読むのを後回しにしていたくらい(笑)



どうせおもしろいから、

どうしても読む本がないときのためにとっておこう的な




由紀枝と亜季の中学時代のアレコレを読んで
こういうのあったわ…ってドンヨリした


真面目には真面目の、
派手めには派手めの煩わしさってあったよね


声がデカいだけのバカが大人しい人をナチュラルに見下したり
一学年年下ってだけで、当たり前のように虐げられたり


中学時代の不条理が蘇ってきてエモ辛かったw


由紀枝と亜季は
友達になれそうとか好きとか嫌いとかを超えて
もはや自分の一部みたいなもの


自分が嫌ってても、誰かにバカにされたらなぜか腹が立つ
だって自分の一部だから。


普段は嫌いなのに、誰かに褒められたらなぜかうれしい
やっぱり、自分の一部だから。