「それは秘密の」
乃南アサ
コレの続きです

「キープ」
主人公の女性は
十五のときの失恋以来、誰も本気で好きになれない
結婚生活すらも五年で破綻した
このまま死ぬまで一人で生きていくのかと半ばあきらめたその時
ある男性と知り合う

幼い頃のうまくいかなかった恋愛って
余計思い出深くなる気がする
その後に新しい恋に出会わなければ余計に
まるで神を思うような聖域の思い出になってしまいそう
そうなったら、なかなか現実の恋愛は思い出を超えられないだろうな
物語の最後、
女性は21年ぶりに恋に落ちて
久しぶりに神に祈ります
はじめ、相手に対して何故かひっかかるというか
イライラ感というか、ちょっと違和感があるような気持ちが
だんだん恋愛感情になる
でも、21年ぶりの奇跡の恋だって
実際はうまくいかないかもしれないし
全然そんなのよくあることだし
神に祈ったって、次の人とまた恋に落ちるかもしれないし
恋愛なんてそんなもんだよねーとも思う