40~50代の女性のみなさん

少女小説家、花井愛子先生
ご存知ですよね!?
決めつけダッシュダッシュ


1980~1990年近辺で大活躍
ティーンズハート、コバルト文庫…
もうこの言葉だけで懐かしさで胸キュン


Wikiとかで調べると、ほんっとーーに作品数が多い

しかもね、最盛期は
神戸あやか、浦根絵夢(裏ネーム)っていうペンネーム使い分けて
同時進行で書いてたっていうんだからほんと驚く


今から思うと、少女小説らしいというか
正直なかなかのテンションでトンデモ話が進むんですが
少女心にはそれがたまらなかったのよね


手元に本はありませんが、記憶に強く残ってる作品についていくつか語ります。





花井愛子作
夢の旅


 オシャレ大好き現代っ子の殊理。

ある日、ショッピングに浮かれていた銀座で突如、

不思議な青年、カツオくんと出会う。


なんと、カツオくんは戦後すぐの日本から42年もタイムスリップしてきていた…!



ね、トンデモでしょう(笑)


でも、80年代精一杯のトレンディ描写に心がブチ上がりましたね

戦争に絡めたキャラのカツオくんですが、

これまた戦争の描写もなかなかライトだった記憶w

とりあえず、戦争が42年前という時代にふるえる






浦根絵夢(花井愛子)作
さよならカトリーヌ


 

 

アイドル志望の少年、ムツミが主人公。


まだまだ苦しい下積みの日々、当然ムツミのもとに

ピンクのへちゃむくれのアザラシみたいな喋るぬいぐるみがやってくる。


声だけは美少女で、カトリーヌと名乗るアザラシは断言する


ムッくんは、未来ではスーパーアイドルになる!

カトリーヌは、未来からやってきたのだと言うが…



少年が主人公ってところが新鮮。

カトリーヌは、ほんとは人間の美少女だけど

タイムスリップによる弊害でアザラシみたいな見た目になってるという設定。


超トンデモだけど、読ませる勢いがあるんですよぉ。






花井愛子作

星の恋人たち


 

 

大人しめの高校生・乃亜は軽音楽部の先輩の裕也と付き合いはじめる


ほのぼのとした二人の交際だったが、

ある日、裕也の実家の家業が失敗し、


金策のため裕也は芸能界へ。


一気に人気アイドルに上り詰め

地元にも、乃亜のもとにも、すっかり帰ってこなくなった…




花井愛子作品の中では一番落ち着いてるというか、

大人っぽい作品だと思ってた。


当時はね。

今改めて見るとトンデモ過ぎてひっくり返る


でもこの作品が一番好きでしたっ!!





今思うと、恋愛要素はマストにしても

・タイムスリップ

・オシャレ

・アイドル

・突然!素っ頓狂なコトが起こる

上差しこれらも乙女心をくすぐるポイントだったんだなぁ…




後年、花井愛子先生ご自身が

ドロドロの遺産相続事件に巻き込まれ自己破産したという話を聞き


いろいろとオォウ…ってなりました。