「対岸の家事」
朱野帰子
コレの続きです

「時流に乗ってどこまでも」
詩穂の隣に住むワーキングマザー、礼子は今度こそピンチに陥っていた
二人の子供たちが順番に水疱瘡。
すでに子供の体調不良で休みまくり、職場の同僚からもチクリと言われていた
追い詰められる礼子。
たれか、助けてくれる人はいないか…

私も、礼子と同じような経験をしたことがあるので分かりすぎた
あの、子供の体調不良で職場に迷惑をかける感じ
読んでるだけで胃がキュッとなり吐き気がしました。
じゃあなんで辞めないの?って思う人もいるだろうね
それは、自分自身が一番自問自答してきたことでもあります
悩みに悩んで、結局答えは出ないままここまで来てしまった。というのが正直なところ
正解なんてわからない。
礼子の気持ちは痛いほどわかる。
だけど、だからこそ思う
礼子、さすがにあんた間違ってますぜ!!
礼子は二人の子供の看病を、まるまる詩穂に丸投げします
これ以上仕事に穴を開けるのを恐れるあまり、思考がバグる感じはとても分かります
だけどほんと、詩穂をバカにしすぎ
中谷に言われるまで、お礼を支払うことすら思いつきもしないのもアレだが、
お礼支払えばいいって考えも大概失礼だわなぁ
専業主婦の奥さんつかまえて、いいようにコキ使って
一方的にお金渡して、仕事できてよかったねて?
仕事してるってどんだけ偉いつもりなのかと言いたくなる
中谷も礼子も、結局詩穂を見下してるよなと思ってしまった
礼子の気持ちも痛いほどわかるだけに、苦しい章だった。