「よく利く薬とえらい薬」
宮沢賢治
青空文庫で読めます
簡単な粗筋は
清く正しい若者が、母の病気を治すため
森で薬草を探してて
奇跡の「透明のバラ」を見つけて、
それですっかり母も全快!!ハッピー!!
それをよく思わない
偽金作りの欲張りの大三という男が
同じく森に入って奇跡の透明のバラを探そうとするけど
まぁもちろん見つからず
適当なバラを持ち帰って
偽金工場の薬液でむりやり透明にして飲んだら
猛毒でした。めでたしめでたし。
みたいな話
まあ、こぶとり爺さんとか舌切り雀的な解釈でいいと思うんですけど
なんだか妙に不気味ですよね
宮沢賢治って、妙に不気味さがあります。
私はこの話を読んだのは子供の頃なんですが
悪者の大三のあまりに呆気ない死に方に震えました
「アプッ」て死に方超怖いぃ
「八時半」とか、時間が無駄に克明なのも不気味
「銀河鉄道の夜」の、最後にカンパネルラが川に落ちて
カンパネルラの父親が
「45分もたちましたからもうダメでしょう」みたいに冷静すぎるのも超怖い
しかもジョバンニに
「また家に遊びに来て下さい」とか言うし。
そんな場合じゃなくないか!?
そんな感じでうまくいえないけど
個人的に、宮沢賢治ってなんか理解しづらくて不気味で苦手です
最後に、大三がむりやり透明のバラを作ったると決心するシーンの
がジワジワきますwww
なぜか
「歴史に生まれた歴史の男」山根明
を思い出しました