ブログタイトルに「映画」といれてるのに
全然映画の話してない!!
てことで今日は映画の感想
「死刑にいたる病」
まあとにかく、阿部サダヲ氏が怖いのは前評判通りなんですけど
なにが一番怖いって
だんだんいい人に見えてくるところ
そこが一番怖い
24件目の殺人は否定しているものの、
23件もの猟奇殺人はあっさり認めているというのに
話すときのトーンや声、微笑みなんかで
「あれ?コレ全部冤罪ってパターンもワンチャンある…?」って思わせるくらい
いい人感というか、変な魅力があるんですよ
真っ黒なガラスのビー玉みたいな瞳がひたすら怖いのに
喋ったりすると妙に親しみやすい
これ、大人に近づきはじめた高校生の頃だったら
簡単に掌握される自信がありますよ。怖い。
そして、人物的にわかりやすく不気味なのが

主人公の大学生を演じる、岡田健史さん(今は違う芸名のようなので、旧岡田さん)
※今後、朝ドラにも出てくるらしいですね
もともと、不気味な父親に教育虐待を受けていて
こちらも人格に障害のありそうな母親(中山美穂)からもかばってもらえず
挙げ句大学受験に失敗し
冒頭から鬱屈しまくりの死んだ魚のような目をしたイケメンなのですが
阿部サダヲ氏と再会し、事件を調査しはじめてから
旧岡田さんが覚醒!!
しかも悪い方向に!
死んだ魚の目にタールを流したようなギラギラ濁った感じで
どんどんヤバくなっていきます



よくよく考えりゃ、出てくる人物みんな
不気味で、行動に不自然感が拭えないんですが
それもこれも、
誰しも阿部サダヲ氏の影響を少なからず受けているから
という事実に震え上がる
そして個人的にさらに震え上がるのが
主人公旧岡田さんの不気味な父親
彼だけは特に阿部サダヲ氏とは無関係だったという点
キミはナチュラルに不気味なやつなのか!
そう思うと、ベスト不気味ニストは
主人公の父親かもしれません
なーんてな
猟奇殺人シーンはグロかったですが
テンポよくまとまってて好きな映画でした!
原作も読んでみたいなーっと