「友がみな我よりえらく見える日は」
上原隆

コレの続きです下差し

「うつ病」



上原へ渡された24冊のノート

上田(28歳)の日記である

23歳だった上田が看護学生としての実習が始まった頃
うつ病を発症し、夢を諦めながら闘病する様が克明に刻まれている




こころの病気が目に見えず、数値化しづらいことを

とてももどかしく辛く感じた



目に見えないと、休みづらい

日本人は特にそうじゃないでしょうか



周囲に理解を示さない人もいるでしょうし、

なにより自分が休む自分を許せないのではないか



「挫折を大切な経験としたい」

最近の上田の日記にはこうある



それは、もがきつづけた本人だからこそ言えることで

まったくの他人が

「これも大事な人生経験だよね!」

だなんて言うべきではない



そんなこと、とても言えないだろう。





崖を登ってたどり着いた花畑の風景は、実際に見た人しか語れない