「恋する音川家」
木下半太
祖父・音川登…オシャレでロマンチスト、魅力的な老人。
ある日突然(中身だけ)22歳の青年に「タイムスリップ」する
父・音川正嗣…作家。妻多香子との間に二人の子がいる
が、ある日突然、男性に恋する
母・音川多香子…退屈で優雅な主婦だが、実は昔の恋人が忘れられない
息子・音川慎之助…引きこもり気味の青年。のはずが、
気づいたら祖父と恋のライバル関係に
娘・音川綾香…性的にルーズな女子大生。
祖父のつながりで、魅力的な既婚者男にハマってしまう
祖父・登の「タイムスリップ」を機に、
音川家の面々が恋に狂わされる!

なんだろう
テンポもよく、読みやすいのに
なんだかサラーーっと読み終わってしまった
いまいち刺さらずに終わった
なんていうか、登場人物の誰にも感情移入できない
というか…
たとえまったく自分とは違う性格や境遇のキャラクターでも、
読んでいるうちになんだか感情移入してくるってことはよくあるんですが
この話はテンポがいいのもあってか
不倫ですか~ヤリマンですか~あーそうですか~って感じで
サラッと流れてしまった
「音川家」という名前のとおり、
音楽に長けてるメンバーが多い家族で
いろいろあるけど、みんなで演奏しようぜ!!
ってなるんですが
そこは大事なシーンだとも思うんですが
とりあえずそこに行き着くまでの情報が処理しきれず
音楽一家って設定いる?
って正直ちょっと思ってしまった…
決してつまらないわけではなく、サクサク読めたんですが…