「電氣ぶらんこ」
武嶌波
コレの続きです

今日ご紹介するのは、三話目の
「掃除機エレジー」
新婚カップル、フキと宵田くんに
娘のセリが生まれてから5か月。
フキは、育児に家事に奮闘する。
なかなか進まない家事、
セリの夜泣きや黄昏れ泣き
それでも
「赤ちゃんの声は嫌な音じゃないから…」と
自分に言い聞かせながら。

赤ちゃん育児をしたことのある人は
ほとんどの人に経験がある気持ちじゃないかな~と、
めちゃくちゃブッ刺さりました!
あの、なにもかもが中途半端なまま投げ出されて
いつ終わるかわからない泣き声の中で
どろりとただ流れていく時間
焦りの感情も、どろりと背筋を流れていく汗のようなうっとうしさ
今から思えばさ
家事もなにもしないで、泣いてる赤ちゃんを見守ってるだけでもいいじゃない!
って思えるんだけど
当時はそんなふうに思えなかったよね
なんとかして原因を見つけたい!
なんとかして改善したい!
昨日よりも今日、絶対に良くならないと焦る!
今でもしばしばこんな気持ちにはなりますが
「赤ちゃんの声は嫌な音じゃない」
なんて嘘だよね
少なくとも母親には、
嫌な音に聞こえるようにできてるんだよ
それが赤ちゃんの本能だし
母親の本能なんだよね