「残花繚乱」
岡部えつ
長年の不倫がばれ、相手の妻から斡旋された男性と結婚することになった女
冷えきった夫婦関係と、年老いた両親の介護の間で揺れ動く女
幸せな女友達への嫉妬から、予想外の苦しい恋に墜ちる女
長年夫に護られ、家を守ることだけしていたのに、夫の突然の老いを受け入れられない女
長年の夫の不実を知りながら、それを抱えたまま夫婦を続ける女
両親の不誠実を知り、自分ごと壊してしまいたいと思う女
花を愛し、書を愛し、それ以外の雑念はきっぱりと諦めて生きていた女
書道教室に通う女友達3人を中心に広がる女たちのドラマ

これもまた、おもしろかった
そして、読みやすかったです
人物相関図の中心にいる書道家・江崎龍子というキャラが
すべての秘密を握る黒い人物なのかと思いきや
むしろ
なんだか尊敬できるような、憧れてしまうような女性だというのも意外だった。
泥沼ストーリーを予想されるかもしれませんが
ドロドロだけじゃなくて
不思議と女たちひとりひとりを応援したくなるというか。
もちろん、龍子以外の女たちも
完璧ではないし、むしろやらかしまくりのポンコツだらけなんだけど
それぞれの心情にスポットを当てると
なんだか共感してしまったり。
しかしね…
この話のときも思ったんですけど
この小説でも男キャラがほんっとに…💢💢
明日に続きます