ハッピー・チョイス
中島たい子




39歳の貴世は小説家。独身。


編集者からのオファーで、「結婚小説」にしぶしぶ挑戦中。



自身とかけ離れたテーマに苦戦する貴世は

ネタ拾いのため「蕎麦打ち合コン」のサクラとして潜入することに。



そこで、同じくサクラとして居た映像作家の福原と急接近する。



これもしかして、結婚ある?

人生の選択肢が、今まで考えなかった方向へ広がりそうな予感が…







意外とまだ感想文を書いてなかった中島たい子作品がけっこうありました気づき



この小説もほんと、「シチュエーションの妙」が冴えています


蕎麦打ち合コンでの様子、シチュエーションコメディみたいです

あと、貴世の両親トモミとヤスオの破壊力も(笑)



笑える!のは他の作品同様ですが

やはり、考えさせられる作品でもあります。




結婚したほうがいいってなんでだろう?

結婚式も、顔合わせも、誰のなんのためだろう?


結婚したらなにが変わるんだろう?

どうして変わるんだろう?

変わらなきゃいけないの?



よくよく考えてみるとわからないことばっかりです。

というか、考えはじめたら結婚なんてできないかもなダッシュ



私は結婚しています。したほうがいいんだと思ってたからというのも理由の一つです。


結婚式も顔合わせもしました。これも、したほうがいいんだと思ってたから。


変わるつもりはなかったけど、奥さんしなきゃって思ったし

「母親」になったらもう、一度すべて自分をぶっ壊す勢いで変わるしかなかった


仕事への向き合い方もまるっきり変わったし


大好きだった趣味もなんもかんも何年も忘れてた。

思い出した頃には、かなりオバサンになってた。




もちろん、後悔してるわけじゃなくて、よかったと思っています


でも、ちゃんと考えて選んだのかな?って思うと決してそうではないね。



きちんと選んだって、あとで後悔することは勿論あるし

やってみなきゃわからないこともある。



ただねぇ、子供を持つことに関しては

今の日本では圧倒的に結婚してからにしたほうがいいと思ってますが…

考え古いですかね?




主人公たちの選択はとても意外でしたが、爽快感がありました気づき気づき




生まれ変わっても夫と結婚したい?っていう質問は不毛
私はつぎ生まれ変わったら亀になりたいの。