心を病んでしまった母親に、心の距離を感じる少女、祐
尊敬していた大好きな兄を事故で失った少年、峰
幼い二人は氷取の町で出会い、お互いの寂しさを癒し合いながら成長した。
やがて思春期を迎え、
友人や恋人との出会い、自分ではどうしようもない大人の事情などを知り
時に心震える祐。
そんなときも峰はさりげなく祐のそばにいて、彼女を守ろうとする
どうして今までこれをブログに書かなかったのかというくらい
個人的に涙腺崩壊作品です。
紡木たくといえば、あまりにも有名なヤンキーマンガがありますね
正直私はヤンキー文化には懐疑的ですのでこれはあまりハマらなかったんですが
かなしみのまちはバカはまり!
モノローグやセリフ以上の心情がブワァアア!!と伝わってくる表現がさすがです。
祐が中学生になり、中山という彼氏(こいつちょっとヤンキー)ができるのですが
当然中坊ヤンキーに峰と祐の唯一無二の関係性なんて理解できません。
当然、峰に嫉妬したり祐を束縛しようとしますこのガキャァ
そこで峰のとった行動がほんと素敵なのです。
中山は中山なりに、峰と祐の恋愛を超えたかけがえのない絆を理解しようとします。
登場人物それぞれの心情が伝わってきてほんとヤバい!
峰の亡くなった兄・聖大の大好きだった祭
でのエピソード。
ここも号泣です
ほかにも大好きなシーン、大好きなセリフたくさんあり。
「通信隊の一番奥にはうちの兄ちゃんがいるんだ」
(兄の死を受け入れられない幼い峰)
「あの時は母のことが かなしみのすべてだった気がする」
(母への寂しさを抱える幼い祐)
「礼美へ。またあそぼー。」
(家庭環境に恵まれない友人の事情を知り、なんとか声をかけたくて祐が書いた手紙)
「祐ちゃんは天使なんだからさ」
(新しい世界に傷つく祐への峰の言葉)
「先輩。俺 祐ちゃんのかわりに来たんじゃないですよ」
(峰から中山への言葉)
「それで峰は救われたんだね」
(峰の母の言葉。中山は峰と祐の関係をすこしずつ理解しようとする)
「別れなんて怖くないんだ」
(恋愛感情を超えた峰の祐への想い)
「誰もかえしてもらいたくて 一緒にいたわけじゃねぇだろぉよ」
(大きな別れを経験した祐に、峰のかけた言葉)
キャーーーッ!!
もう大好き!語り尽くせないいい!