20年近く前のこと
まだ新人社員のわたしは、電車通勤で駅から職場までは歩いていました。
毎朝静かな住宅街を抜けて歩く
ある日、古めの小さなアパートの前を通り掛かったわたしは
なぜだか
アパートの2階部分を見上げた

思えばそれが運命の分かれ道
2階の部屋の窓から、ちょうど窓辺に立ったという感じの住人の姿が見えた
男性で、30代半ばくらい?
まあそれはいいんだけど

問題なのはその人
ブーメランパンツいっちょうだった



しかも目が合う

アッッ!!と思って慌てて目をそらし





「すみません…!!」と心の中で謝罪する

やっば…覗いたわけじゃないけど覗いてしまった
人様のプライベートスペースを…
いやいや、カーテンしてないの?
てかなんであんな格好?
とは思うけど、
カーテンをつけるか否か
自分の部屋でブーメランパンツだけで過ごすか否か
それは個人の自由

「ミニスカ履いてるんだから痴漢されて当然」みたいなことを言ってはいけない

わたしは自分を戒めた

はずなのに…
通勤途中で、ついついそのアパートの2階を見上げてしまうようになってしまいました

うっわ最低!
痴漢じゃん!痴女じゃん!
しかもね
5回に3回くらいは見える結構な確率ね
なにがって?
ブーメランパンツがだよ
だってさ
窓際にいらっしゃるんだもん
(私は見上げているだけなの)

前を向いてたり後ろを向いてたりそれは様々だけど
とにかくブーメランパンツひとつで窓際にいる
日光浴?
裸族?(家では裸!みたいに言う人たまにいますよね)
それは知らないが
とにかく
つい見てしまうんだよぉ~!
エロ気分でというわけではなく

もはや確認作業

「今日もブーメランだね!」
または
「今日はいないね」
その頃、ある変化が…