語りたいといっても、今回は本の話でもはなく史実の話。
↑これ以上でも以下でもないんですが
ある善良な料理人であるメアリーの周囲にいつも腸チフス患者が多発して
ただ、メアリー本人にチフスの症状はなく全くの健康体。
しかしあまりにも彼女のまわりにチフスが多発するので
彼女を検査したところ
メアリーは体内に腸チフスを常に保菌している状態である
健康保菌者だということがわかったんですね~
彼女は隔離施設に何年も収容されることになります。
メアリーにしてみたら、
「そんなこと言われても、私はチフスにかかってないし!
」

ってすごい理不尽だったと思うんですよね
現に、激しく抵抗し訴訟に発展しています。



結局、メアリーが体内に腸チフスを保菌していることは事実ではあるが、
・食品を扱う仕事に就かないこと
・定期的に居場所を報告すること
を条件に、隔離施設から自由になります。
でも5年後、またメアリーは隔離されます。
なぜなら
偽名使って料理の仕事に就いてしまい、
周囲にチフスの感染者が増えちゃったから



これこそが私が、腸チフスのメアリーを語りたい部分なのです。



どうやってチフスがメアリーの体内に潜んでたかなどはWikiを見てネ!
あんなに大変な思いをして何年も隔離されて、裁判もして
聡明な女性だったというメアリーはきっと
自分が健康保菌者だとは信じがたいものの、解放の条件は理解していたのではないだろうか
それでも料理の仕事しちゃったのか
料理の仕事好きだったんだろうなぁ…



それから23年間、生涯彼女は隔離施設で調理以外の仕事をしながら暮らしたそうです。
子供の声の聞こえる小児病棟近くのベッドで息を引き取ったとか…
子供も料理も好きだったのかな…

メアリーの行動が制限されるのは科学的根拠に基づいたこと。
とはいえ、料理の仕事をしないなど「条件」を守りさえすれば
施設で隔離生活を送る必要まではないはずだと思うんだけど
だれかに料理を作らない生活なんて、
メアリーにとっては施設で隔離生活送るのと大差ないと考えたんだろうか…



メアリー自身が自覚症状のない不顕性感染であっただけに
残りの人生を隔離生活で過ごすことを受け入れるまでに
血の滲むような葛藤があったのではないだろうか…
まさに
事実は小説より奇なり。
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