いい具合に煮詰めた中年の乙女たちならどこかで聞き覚えがあるはず
日向章一郎の「放課後シリーズ」
集英社のコバルト文庫というライトノベルレーベルがありまして(今もね)
放課後の○○という題名でシリーズ化されたユーモア・ミステリーです
お調子者のケンイチとしっかりもののミサコは家がとなり同士の幼なじみ
友達以上恋人未満の二人が、毎回身の回りや学校で起こるミステリーの謎解きをする!
魅力1 イラストがカワイイ!!
ライトノベルですので、表紙も中の挿絵もイラストです。
やっぱり
みずき健時代が神
イラストでキャラの魅力倍増しますから、ここはホント大事!!
魅力2 女の子の描写がカワイイ!!
作者の日向章一郎さんはおそらく男性なんですが
キャラの、特に女の子のキャラのディテールがものすごい好みです
例えばミサコなら
「小柄でちょっとグラマー、黒髪に緩いウェーブのパーマをかけて、赤のポロシャツにデニムのスカート」
みたいな
ちょっと偏執的ではと思えるほどの描写の細かさ。
かといって、下劣な妄想の固まりみたいなエロエロなキャラはいないから
物語の魅力が倍増するんですね
魅力3 登場人物の成長
はじめ、主人公のふたりは幼なじみの高校生です
学校生活や友人、テストや受験など自分の身の回りにもある題材が多くそこも親しめました
友達以上恋人のふたりがいつしか息ぴったりの恋人同士になったり
高校を卒業して大学生になったり
そんな登場人物の成長も魅力でした
(番外編で中学編や小学生編もあったよん)
魅力4 ミステリーとしてのお話
もちろん、ユーモア・ミステリーですので事件が起こります
でも基本的に殺人は起こりません(起こった回もあるけど)
せいぜい傷害事件(え?)
または、なにかが壊されるとか
だけど、そこに暗号が残されるとか、なかなかミステリーとしても面白いのです
たまーに、
「え!?動機それ?」
みたいなこともあったりなかったりですが
一応最後は伏線を回収して解決しますし
ミステリーの入口に立ったばかりの乙女(当時はね)には理解しやすく魅力的でした
まーたやってしまった
古すぎるし、読んだことない人にはちんぷんかんぷんのブログだ…
でもいいの、これが書きたかったことなの
ケンイチとミサコみたいな高校生、憧れたァ!!