どこにでもあるあるな家族の問題を
暖かくユーモラスに描く群像劇
私がこの本を読んだのは
ちょうど自分が結婚した頃
特に思い入れがあるのは「ハズバンド」というお話
若い夫婦、妻は妊娠中、優しい夫
幸せいっぱいのはずなのに
妻はひょんなことから、
「夫は会社でお荷物社員なのでは」
と気づいてしまう。
そこから始まる、妻の密かな苦悩のお話
わたしこれ
超~刺さった!!!
「夫が仕事できない人なのかも」って気づくシーン
ほんとに胸が苦しくなるくらいだった
私の夫も
デキるタイプではありません
そのかわり、いつもニコニコ~みたいなタイプ
結婚するまでは、頼れるタイプでは決してないけど
そういうところむしろいいなーと思ってて
でもなぜか
結婚したら急に
この人職場で大丈夫なん?
ポンコツすぎんか?
ってすごい心配になって切なくなった
きっと結婚生活でポンコツ感がさらに見えたのと
家族になったとたん
夫の評価=私の評価みたいな気分になってしまい
おい頼むしっかりしてくんろ
となってしまった(勝手なものですね)
お話のなかで妻は、いろいろと気を揉むんですが
最終的に妻がとった行動は…
そうくるか!
これを愛といわないで、
なんと言うの?
という気持ちになりました。
相手を変えることはできない。
私が夫を導くなんてできない。
でも、なにもできないわけじゃない
あれから十数年
相変わらずうちの夫はノホホンしてますが
わたし、夫が職場でどう思われてるかは
一切心配しなくなりました
まず本人があまり気にしてないし(え?)
影でなにか言われてたとしても、本人の問題
いつか本人が気づいてショックを受けて変わるしかない
それにね
なんだかんだ同じ職場で難しいポストにつきつつも
ポンコツなりに
ニコニコしぶとく続けてる
それはそれですごいことだと思うんですよね
ニコニコしつつも、あいつ結構図々しいし
それになにより結婚生活で
私も充分ポンコツだと気づいた
ポンコツレベルが似たもの夫婦だった
私の場合、夫の心配よりまず自分の心配しろってかんじ
この本は、
結婚したばかりでなんとなくモヤモヤ~
としている若夫婦に特にオススメしたいです!!
「恋は盲目」
そのあとが長い