ツアー・オブ・ジャパンが終了しました。
8日間、連日ハードなレースで選手もスタッフも消耗しきった状態です。
Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)

Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
理想へ届かない事を知り失意の底に突き落とされても全力でゴールを目ざす。
そこに大きな危険がある事を知りながらも迷いを振り払い身を投じる。
それでも挑み続けるのは、彼らの持つ本能なのでしょうか。
確実に言える事は、彼らを取り巻くコミュニティーが大きなモチベーションへと繋がっているという事です。
今回、最終日の会場で交通誘導を行っていたスタッフの一人が
「お疲れ様です。大会期間中、ありがとうございました!大変だったけど終わってしまうのが名残惜しくて。」
と、感極まった表情で声をかけてくださりました。
レース前後の会場ではチーム関係者も神経質になっているので、彼らスタッフとのやり取りも快いものばかりではないかと思います。
てっきり、はやく帰りたいだろう、と思っていたそんな立場の方からの言葉に一瞬戸惑い、そして感謝の気持ちが湧きあがりました。
様々な形で声援をくださるファンの皆さまはもちろん、家族、スポンサー、チームや大会関係者の思いも、選手やチームのモチベーションに大きく関係しているのでしょうね。
立場を超えた感情の共有が強く出来る場所、それがスポーツの現場なのかもしれません。

Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
南信州ステージ、スタート前の写真です。
厳しいコースで行われる山岳ステージに、選手は大きな恐怖心を持ち合わせていたはずです。
が、何やら笑いが起きているではありませんか。
しかも私の言動に原因がありそうな場面です。
監督として、なんと不謹慎。
とも言われてしまいそうですし、たまに反省する要素でもあります。
しかし、確実にせまるストレスの嵐の中に身を投じる前に、共に笑う事で感情を共有する事は、一つの目的に向かう上でとても有効なのではないか。
と、自己正当化も含め本気で考える今日この頃。笑
photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/)
とにかく、選手は次なる目標に視線を移しました。
勝利を分かち合うために。
皆さま、TOJでの声援ありがとうございました。