一昨日、韓国のレースから帰国しました。

帰国後選手を住処まで送迎し、昼過ぎに私も自宅へ一旦帰宅しました。疲れがひどかったので、シャワーを浴び1時間仮眠してから、会社に出向き雑務をこなすことに。

少しでも睡眠をとると、頭の動きが違いますからね。

んが、実際その『仮眠』から起きたのは夜の21時過ぎ・・・。

韓国のレースだけでなく、それ以前から大切なレースに向けた準備に膨大な時間とエネルギーを使っていたので、蓄積した疲労はかなりなものであったようです。

目を覚まして、喉を潤すためビールを飲みながら家族に電話をかけ、そしてまた朝まで寝ていました・・・。

夕食も食べず寝てしまうなんていつ振りでしょう。

朝もきっちり遅刻ギリギリの時間まで、10数時間の睡眠をとりました。

性能の低い脳みそフル稼働している今は、肉体を酷使していた選手の時以上に睡眠が必要のように感じています。

今日の午前中は免許証の更新をしたついでに、革靴のソールをリペアしてもらいに修理屋さんに2足靴を持ち込みました。

いかにも職人といった堂々たる風貌の方が対応してくださったのですが、私が持ち込んだ2足のうち、皮で作られたスニーカーを手に取り『これは初めて見た形やなー、オシャレやなー』と言ってくださいました。

数年前、オランダの町で売れ残りを8000円ほどの値段で手に入れたもので、これと言って高価なものでは無いシューズだと説明しても。

『これは手入れしながら使えば一生履けますよ!わたしら皆靴が大好きだから新しいもの見るとワクワクするんです!』 と。

私自身、はたしてこんなスニーカーを持ち込んで直してくれるの?とも思っていたシューズだったのですが、目を輝かせながら、あれやこれやとリペアの方法を話してくれる職人さんを見ていると、いつの間にか、‘信頼’を抱く自分に気がつきました。

たとえ、出来上がりのイメージに相違点があったとしても、この人のした事なら信出来る、と。

靴に対し、詳しかったりこだわりを持っているわけではありませんが、なんだか自分がその‘粋’なこだわりを共有しているように錯覚し、誇らしさすら感じてしまいます。

私も、他人に自転車の魅力についてお話しさせていただく事は少なくありません。

レースについて選手と行うミーティングも『勝利』という価値ある商品ついて語っているようなものなのかもしれません。

ならば、対話する人に信用してもらうためには、目を輝かせるほどの『好き』という感覚と共に伝える事が重要なのかもしれませんね。

好きだからこその辛さもありますが、『自転車好き』であり続けたい。

靴をなめるように見ている職人さんを前に、そんなことを感じたのです。

Mtg

↑実際には『もう辞めたい』と思っている瞬間だと思われます。



あぁ、まだ眠い。