と、言うことで昨日もチームはベルギー国内のレースを走ってまいりました。

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片道200kmの場所まで車移動し、170kmの雨風のレースを走り、また数日後には同じようにレースに出かけます。

今回の遠征ではスタッフは主に私だけ。

レースを走る自転車の整備も、レース移動の運転も、すべて選手が自らこなしております。

もちろん、現地の選手も同じような環境で活動し、更なる飛躍を目指しています。

我々も同じ環境に身を置き、現地の生活に慣れ、溶け込んでいく事が必要です。

が!やはりまだまだ経験不足、必要以上の疲労も抱えていってしまうのが現状ですよね。

と、言うことで遠征半分終了。

選手も疲労が蓄積してきているので、休養日の今日は私が選手のマッサージをすることになりました。

現地のマッサーを探して受けることもできるのですが、そもそもヨーロッパのマッサーは日本人が受けると物足りなく感じます。

足をオイルをつけて摩るだけ、一番疲労を感じているお尻~背中~肩~首などをやってもらえないことが殆どなのです。

これは肩こりが多い日本人だからこそ求めるものなのか?

とも思っていましたが、ちょっと違うように感じます。

こんなエピソードが。

以前、中国で行われたハイカテゴリーレースにオランダ登録のプロチーム、スキル・シマノが参加しました。

日本人&中国人の選手もメンバーに入っていたそのレースに、我々シマノレーシングがお世話になっている鳴島マッサー(魔界出身)が助っ人マッサーとして参加したのです。

ヨーロッパ選手半分、アジア選手半分の構成のチームで、最初はオランダ人選手は得体の知れない日本人マッサーの施術を避け、オランダ人マッサーから施術を受けていたようです。

が、唯一鳴島マッサーのマッサージを受けていたドイツ人選手(もともと東洋医学等に興味があった)の進めにより、オランダ人選手達は鳴島マッサーに乗り換え・・・、アシスト選手として参加していた中国人選手達がオランダ人マッサーの担当に定着してしまったらしいです。

やはり、日本のshiatsu(指圧)は、彼らにとっても疲労回復に大きな効果を感じられるのではないでしょうか。

と、余談をつづりましたが本題。

私は人生初めて、選手をしっかりとマッサージしました。

しっかり、と言ってもマッサージベッドの変わりに複数のソファーを並べそれっぽくするような即席マッサー。

自分が選手であったときの疲労と、鳴島マッサーにして頂いたことを思い出しながら自らの体を触り疲労場所を確認、マッサージの工程イメージをメモしていざ本番です!

選手は『いい感じ』と言ってくれましたが、自分が受けているのと違い、痛みも無ければ気持ちよさも感じない中でのマッサージというのは本当に難しいんですね。

受ける側の感覚をイメージをしながらするのですが、これがとても難しく・・・なんだか面白い!もちろん本物のマッサーは受ける側の感覚だけで無く、目的を明確にし筋肉に入れる刺激をコントロールできなくては務まらない職業。もっと奥が深いものなのでしょう。

しかしながら、色々な事をやってみたい私にとっては興味深く貴重な経験でした。

がしかし、一人45~50分のマッサージを5人こなした今は、腕や背中が疲労困憊、パンパンです。

これを(それ以外の雑務も)ステージレース中、連日行っているマッサージャーはとても大変だとようやく気がつきました。

現在行われているツールドフランスは3週間。

選手はもちろんですが、スタッフにとっても大変な3週間ですね。

私達の活動は、世界の頂点から比べればまだまだ序の口。

もっともっと色々な経験を積み、進んでいかなくてはいけませんね。

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