今日のステージはこのレース最長距離の210km。パレード走行と言われる、正式スタート前に走る距離を含めると220km程走る事になる。幸い今日は雲が掛り気味で、暑さもマシだ。
今日もスタートからアタックが掛る。我々もその逃げに反応するも中々決まらない。今日のレースの決定的な逃げは、ラスト80km程走った辺りであっただろうか。中々逃げが決まらないレースに集団内に諦めムードが出たその時、メイタンの福島康二選手がアタック、これにアジア人が数名反応したことにより、ヨーロッパのチームはこの逃げを見逃した。
ゴールまでに詰まる筈だったその差は、ラスト30kmからハイペースで追い上げる集団もなかなか詰める事が出来ない。ラスト5km、ついに後続集団をけん引していたヨーロッパのチームが諦めた。
そのまま先行する5人は逃げ切り、その中から韓国・ソウルチームの選手が抜け出し勝利した。福島康二選手は4位。後続の大集団はその後1分差でゴール。シマノの選手は全員この集団でゴールした。
ゴール後、福島選手に「引きまくってた(先頭で積極的に牽引していた)んじゃないですか?」と聞くと、「ヨーロッパ選手はアジアの選手に文句を言ったりするから、何としても逃げ切りたかったんだよ、皆も協力してくれた」と言っていた、謙虚な回答だったが、優勝した選手を康二選手が祝福しに行くと、何とも申し訳なさそうにしている姿から、康二さんが居なかったら逃げきりは不可能だった事は容易に伺える。ライバルではあるが彼の走りは多くの場面で脱帽させられる。
レースは3分の1を消化したばかり、これからもチャンスは多くあるはず。そのチャンスを見逃すことなく走りたい。
