俺にもあるんだ。矢の跡の痣がさ。
チェギョン、あるの?ガンヒョンの問いに頷くチェギョン。
小さな頃からテレビでシンを見るたび
テチャさまと呼んでいたのだ。
チェギョンはそれが夢だと思い誰にも
言ったことはなかった。
ク王族の関係者が犯人だった。
チェギョンの世話をしていた女官が
チェギョンに意地悪していたことも
記録に残っていた。
チェギョンには知らない記憶だな。
あれから何回か転生を繰り替えしたけどやっと巡り会えた。
テチャさま会いたかった。
たぶんテチャさまがあたしの初恋?
チェギョン俺のことシンと読んでくれないかな。
呼び捨てにはできないよ。
じゃあギョンのこと呼ぶみたいに
シン君ならば?
春から同じ芸高に行くんだし。
えっ‼シシン君も芸高ナノ?
王立もあきたしな。
チェギョン犯人だったどこの科だ?
美術科だよ。
俺は写真科だ。
なあガンヒョン俺たちお邪魔じゃね?
ギョンもそう思う?
ガンヒョン、どこ行くの?
チェギョンあたし達もう帰ろうかと・・・
じゃああたしも帰るよ。
あんたまだ殿下と話足りないんじゃないの?
シンが携帯を見た。
チェギョンタイムリミットだ。
携帯の番号とアドレス交換だ。ギョンとガンヒョンも頼む。4人は駅に戻った。
宮の車が迎えに来たようだ。
チェギョンまたな。電話するよ。
シン君、気をつけてね。
ギョン、二人を頼む。
不思議よね、先祖の記憶が残っているなんて。
殿下はわかる気がするけどチェギョンもなんて。
ガンヒョン、俺のこと少しは覚えてない。
ギョンと会ったことあったっけ。シンとチェギョンみたいにさぁ、昔の記憶。
無いわ、全然。
ガ・ン・ヒ・ョ・ン〜
電車が来て三人は乗り込みました。