上殿に皇帝、皇后、皇太后が集まった。
シンは今回のタイ訪問の報告に上がった。
今回不祥事は私の不徳のいたすところです。
申し訳ありません。
タイ王国の王妃様に無礼をはたらいた罰としてヒョリンと離縁し私も退位いたしとうございます。
太子、今回の事はパク尚宮からも聞いておる。
訓育も受けず不定を働いていた妃宮を庇うほど気持ちがあるのか?
それはありません。
ならばお前まで退位することはない。
近くミン王族を呼んで離縁と廃妃を申し渡そう。
もし、拒否すれば皇族侮辱罪で罪に問う。
かしこまりました。
皆が集まったので私から昔話をさせておくれ。
惣菜やのチェギョンのことじゃ。
先日もハンが店に行った時来たよと言ってチェギョンさんに挨拶したらチェギョンさんはこんにちはと挨拶するように言い聞かせておった。
そんなところがお爺さんに似ておるのかも知れん。
チェギョンさんのお爺さんは宮の料理人だった。
でも聖祖皇帝が料理人だと知ったのは先の大戦時だったそうじや。
隊が爆撃され陛下は無傷で助かった。
その時チェギョンさんのお爺さんが陛下の上に覆い被さり敵機が過ぎるまで守ってくれた。
そのあとも戦後の国作りの話をしたりして終戦を迎えたそうじゃ。
宮の皿洗いと言っていたが料理の腕は良かった。
奥さんが早く亡くなって宮を退職して
チェギョンさんのお父さん達を育て上げ
家庭料理の店をやっていたらしい。
チェギョンさんは料理屋より惣菜のほうが向いていると思ったんだろう。
聖祖陛下はシン氏を親友と呼んでいた。
二、三度スラッカンにチェギョンさんと来たことがあったな。
聖祖陛下が時間があれば囲碁に誘っておられた。
そう言えば陛下も一度怒られておった。
シンにあれも駄目これもダメと囲いを作るなと・・・
子供の自主性とか想像力とか大事にしろ。
こんなことを言っていたことがあった。
後5年遅かったら、もう5年早かったらと
たぶんチェギョンとシンを添わせたかったのであろう。
おばあ様その願い叶えてもよろしいですか?
ちょっと待て。
一回り以上上のバツイチに乙女のチェギョンさんがかわいそうではないか?
しかも子持ちだしなぁ
すぐにとは言いません
チェギョンがOKしてくれたら。
わかったチェギョンさんを参内させてから考えよう。
ハンの気持ちも考えてやらねばいかん。