妄想【宮】皇后ミン5

シンが産まれて夫と義姉との密会が密かに続いていたことは知っていました。
私がはじめてお会いした憧れのヒョン殿下は消え去りました。
でもシンとユルが五歳の時夫を狙う輩が現れス皇太子殿下が命を落としてしまいました。
皇帝陛下は家族を思い義姉に国外脱出を
提案しました。
ユルの皇太子即位を期待した義姉には青天の霹靂だったと思います。ユルだけでも宮中にと言う義姉に一番母が必要な時だと説得したのは皇后様でした。夫と義姉の仲がこれ以上に深くならないために両陛下のご配慮でした。
夫との仲が修復する事なく10年以上の月日が流れました。
チェギョンが嫁いできて私達家族の潤滑油になっていることも気がつきませんでした。
シンが召喚されチェギョンが泣く泣くマカオに旅立って私達家族は愚かさに気が付きました。
チェギョンがマカオから帰って来たとき
夫が今までの過ちを謝ってくれ私達は家族をやり直し始めました。
ただ流されるだけなら運命かもしれません。
でも､一生懸命足掻いて掴むのは宿命なのではないかと思います。

終わり