ユルは王族の動きに不信を抱いて護衛官のペク・チュンハを呼んだ。
 
チュンハは父が生きていた頃から近くにいてイギリスではMGKに所属していたこともある男だ。
 
(MGKって007がいた所?間違っていてもスルーしてくらさい。)
 
チュンハは途中経過だと断ってユルに王族の動きを報告した。
 
それによるとヒョリンの父ミン・ヨンギはヒョリンが皇太子妃になった後の利権を餌に王族たちを
 
ミカタにつけていたのだ。
 
ミン・ヨンギに懐柔された王族は10人ほどいることがわかった。
 
そしてもっと恐ろしいこともわかった。
 
皇太子がシン・チェギョンと婚約したらシン・チェッギョンを暗殺させようとしていたのだ。
 
弱みを握られた尚宮を実行役にすることも判明した。
 
チェギョンとは年が明けたら婚約を発表し高校卒業後婚姻の儀が行われることが家族の中で決まっていた。
 
ユルはシンにミン・ヨンギと関わっている王族のリストを渡し処分を任せた。
 
その中にはユルの母のソ・ファヨンの従兄弟の名前もあった。
 
シンから皇帝に報告されたその内容は皇帝に大きなショックを与えたがゆるやファヨンは
 
関わっていなかったのが救いだった。
 
事件の後始末も終わったある日ユルはチェギョンに宮でピクニックをしようと誘った。
 
チェギョンはナム・ボラも誘っていた。
 
(チェギョンを狙っている女官や内官がまだ隠れているかもしれないのに・・・)
 
チェギョンとボラはお弁当を作って持って行くことにした。
 
チェギョンはキンパ、ボラはクラブサンドを作って持ってきた。
 
4人は和気藹々とピクニックを楽しんだ。
 
お弁当を食べ終わった後ユルは真剣な顔でチェギョンに話し始めた。
 
シンはユルに話すなと目で合図していたけど身を守るためには知っていなくてはいけないと
 
すべてを話した。
 
チェギョンは「ユル君ありがとう。庶民のあたしにはよくわかんないけど気をつけるよ。」
 
「チェギョンゴメン正式発表するまでは護衛を付けてやれないんだ。」
 
「チェギョン、家のSPを付けるわ。安心して。」
 
「貿易会社とは別にイギリスで警備会社もあるの。」
 
「ボラ、サンキュウ。ボラの家のSPなら安心だ。」
 
「ユル君ボラの家のSPって?そこまでしないとダメなの?」
 
「家のSPはね外人部隊出身の精鋭なの。皇太子妃を守るのは光栄だって喜ぶわ。」
 
「シンの護衛官はわざとわかるように配置されているけどボラのところなら気付かれることもないよ。」
 
「ボラ、料金高いんでしょ?」
 
「心配するな、俺のポケットマネーで払ってやる。」
 
「シン君、いいのかな?」
 
「チェギョン、パパに行って特別料金にしてもらうから大丈夫だよ。」
 
そう言うとボラは父親に電話して腕利きのSPを寄越してくれるように頼んだ。
 
 
ユル君の恋物語が・・・次は進展させたい。