数日前、母から「手術」という件名のメールがあった。
私事だが、僕には同い年の兄がいる。
その兄がどうやら手術を受けることになったらしい。
双子は感覚を共有していて、
一方がピンチになるともう一方がそれに気付くという
話があるが、当然迷信だ。
事実、僕が高校生のときに自転車で転んで骨折したときも、
兄はまったく気付くことなく学校に行っていた。
今回も僕自身には何の予兆も無く。
件名にビビリながら本文を読むと、
手術に至った経緯が書いてある。
尿膜管嚢包遺残という症状で、字面が穏当でない。
簡単に言うと、おへそのゴマを取ろうといじっていたら、
おへそから雑菌が体内に入り、
そこら辺で炎症を起こして化膿してしまったらしい。
『術後はおへそが無くなるそうです。』と母のメールは言う。
手術に至った経緯も間抜けだが、
その結果『おへそが無くなる』というのもなんだか間抜けだ。
外科医の先生が術前に説明してくれたみたいだが、
先生も真面目な顔で『おへそが無くなります』というのだろうか。
実害はなさそうだが
何故かかなり重大に聞こえてしまう。
へその無い人生とへそのある人生に違いはあるんだろうか。
手術が昨日無事成功したという報告をもらったので、
不謹慎ではありますがアップさせて頂きました。
早期に処置しないと腹膜炎とかもあるので笑い事でもなさそうです。
尿膜管は胎児で無くなるのが普通のようなので、
もしかしたら僕もおへそが無くなるかもしれない。
みなさん、おへそのゴマはむやみにいじらないように。