かわら版 No.1485 『聞く・つなぐ・変える』

　　ＮＨＫ連続テレビ小説「ばけばけ」の主題歌「笑ったり転んだり」の歌詞が、年の瀬に妙に心に染みます。特に、歌の出だしが耳に残ります。１番は「♪毎日難儀なことばかり…」、２番は「♪日に日に世界が悪くなる…」。

　　朝から暗い気持に陥りそうですが、ほのぼのしたメロディーと歌の結びで癒されます。「♪落ち込まないで諦めないで　君のとなり歩くから…」。この困っている人や弱っている人に寄り添い、伴走することこそ政治家の仕事です。

　　立憲民主党は11月から、党幹部が全国各地を訪ね、聞き取った声を国会等の質疑に反映させる取り組みを始めました。「ここからはじまる－－聞く・つなぐ・変える」というキャンペーンです。

　　現地現場で難儀なことをお聞きすることは、政治活動の原点に立ち返ることだと思います。私も日本各地を精力的に訪問しました。

　　○11月３日山形県山形市

　　畜産農家を視察し、エサ代高騰の影響などのお話をお聞きしました。対話集会ではクマ被害対策の強化を訴える意見があり、翌日の代表質問で取り上げました。

　　○11月８日栃木県宇都宮市

　　コメ農家を視察、ドローンによる農薬散布も見学しました。様々な世代の農業者と座談し、農政全般について多くの声を聞きました。

　　○11月15日熊本県熊本市

　　健軍商店街で歩行演説を行いました。近くの健軍駐屯地への長射程ミサイル配備について、不安の声が寄せられましたので、同僚議員に地元説明会を開くよう質問してもらいました。

　　○11月16日長崎県長崎市

　　公的機関で働く保育関係者との座談会に参加しました。賃金の伸び悩みの声が上がりましたので、保育士の処遇改善法案を国会に提出していると応じました。

　　○11月23日鳥取県伯耆町

　　中山間地域で農業関係者と懇談しました。地元同意もなく民間主導で風力発電開発が進んでいるとの訴えがあり、党の環境・エネルギー調査会に再エネ開発のあり方を検討するよう指示しました。

　　○11月29日高知県高知市

　　高知港の津波対策施設を視察後、地元住民と南海トラフ地震に関する意見交換をしました。ご要請についてはしっかりと国・県・市につなぐお約束をしました。

　　12月に入ってからは、6日は大分の佐賀関火災視察。7日は滋賀の砂防ダム視察。13日は徳島で災害時の海上輸送を協議。22日は広島のカキ養殖被害現場を視察。25日は青森の地震被害状況を視察。２か月で11か所キャンペーンで訪ねました。

　　１月も元旦は石川県輪島市。４日は三重県伊勢市。６日は福井県福井市と続きます。地方の声を政治を反映するため全国を巡回する決意です。

　　結びに１年間「かわら版」をご愛読いただき、心より感謝申し上げます。良いお年をお迎えください。