先週金曜日に、白内障手術から3週間目の診察に行って来た。

角膜移植と白内障手術を両方経験した私の左目視力。
この日の視力検査の結果では0.8であった。

キズはキレイにふさがり、傷口からの感染症の心配もほぼなくなったので、術後の目薬もなくなったらそれでもういい、と言われホっとする。

主治医に「遠くも近くも普通に見えるよ」と伝えると、視力検査の結果を確認して「よし!計算どおり!」と一言。

実は最近、約10年前にレーシックをした右目が今更近視が進行し、1.0から0.8に落ちてしまっていた。
左目が見えにくくなっていた分、右目に負担がかかっていたようだ。

そこで主治医は、「近くを見やすく」という私の希望も取り入れつつ、右目に合わせた0.8くらいの視力が出るように、度数を決めてくれていたのだ。
恐らく、角膜への負担軽減、ということも考え、できるだけ遠近両用コンタクトレンズの使用は避けよう、ということも考えていてくれたのだろう、と思う。

0.8あれば運転免許の更新も問題なくできるし、若干近視気味の視力でもあるので、近くも見づらくなることがない。
wikipediaによると眼内レンズを挿入すると理論上調節力が無くなるけれど、少し調節力が残る(偽調節)のだそうだ。
そのあたりのことも主治医は計算してくれていたのかもしれない。
「遠くはちょっと見づらいかもしれないけどね」と主治医は言っていたが、右目と同じ視力なので遠くが見づらい、という実感は全くない。(右目が1.2とか1.5なら遠くの見えづらさを実感したかもしれないが)

単焦点レンズなのに多重焦点レンズみたいな見え方になっている左目の視力に満足しているが、これはこのまま安定するのか少し不安に感じてもいたので、主治医にそれも聞いてみた。

もう目の状態は安定した、と考えられるのでこの視力で安定しただろう、とのこと。
「もし急に見えなくなったら、何か感染症か眼内レンズが外れた可能性があるからすぐ来てね」と言われ、視力が安定したことにホッとする。

右目と左目が同じ視力で、同じ見え方をしている。
しかも、両目とも裸眼で。
私にとってこの状態は、小学校2年生で角膜移植が必要になるほどの角膜炎に罹患する以前の、健康な視力を取り戻した、ということでもある。
またあらためて、凄腕眼科医である主治医との出会いに感謝している。

医療技術の進歩によって取り戻した視力。
目の健康に気をつけ、大切にしなくては。