角膜移植後の抜糸はどうするか?

私がお世話になった慶應系の先生たちは、通常抜糸は行わないでそのままの状態にしているようだ。
なぜか、といういと、術後に何かが目にぶつかったりして移植片が剥がれてしまう事故がありえるからだ。

しかし、残念ながら糸が緩んだり切れたりすることもあり、そういう場合は抜糸する。

私の場合も、術後5年ほどして糸が緩み、一部切れてしまったので全部の縫合糸を抜糸した。
緩んだり切れたりした糸をそのままにしておくと、異物感に悩まされるだけでなく、切れた糸の先端に雑菌がついて感染症などを起こしやすくなるから、である。

抜糸は、点眼麻酔だけで主治医が根気よくプチプチと糸を切り、抜いていく。
手術よりは気がラクだけれど、正直あまり気持ちの良いものではなく・・・。
終わった時はホッとした。
しばらく、感染症予防で抗生物質を点眼した。

なぜ、縫合糸が緩んだり切れたりしたのか、というと・・・。
私の場合、スギ花粉症があるので、眠っている間に無意識に「目がかゆい・・・」と、目をこすっていたのが良くなかったらしい。
目をこすることで、縫合糸に刺激を加え続けることになり、少しずつ緩んだりすることになってしまったのだろう。
そういえば、目をこするのは白内障の早期発症にも関係するようなことを、以前何かで読んだ記憶がある・・・。

12月の白内障手術後、しばらくは目を保護する眼帯を眠るあいだはつけているつもりだけれど、術後1ヶ月ほどするとスギ花粉症の季節が始まる。
用心して、スギ花粉が飛び交っている間は保護眼帯をして眠るようにしたほうがいいかもしれない・・・。