退院後、出勤まで2~3日自宅でのんびりしていた。
左目の視力は、1日1日少しずつ良くなっていくのを実感する。

手術した左目に汗や水が入らないように気を付けないといけないので(感染症予防のため)、顔も洗えない。
ビオレのふくだけコットンのようなメイク落としを使い、顔を洗う代わりにふきとる。
化粧水なども目に入ると危険なので、基礎化粧品もコンビニで売られているようなお泊りセットみたいなののお世話になる。

当然、アイメイクなどはできるはずもない。
目の周りに負担をかけられないし。
出勤は・・・すっぴんで行くしかないだろうな、と改めて思う。

目の表面をメスで切開するような手術を受ける場合、切開創の大きさなどによって術後の洗顔禁止期間も変わってくるだろうが、水や汗が目に入る危険性を避けるのであれば真夏は避けたほうが無難だろう。
洗髪も禁止期間中は自分ではできなくなるのだし。

移植のために入院する前、私は髪を長く伸ばしていた。
背中の、肩甲骨が隠れるくらいの長さまで伸ばしていたが、思い切って入院前に肩までの長さまでにぶっつりと切り落とした。
術後、洗髪にかかる時間を短くするためである。
少しでも術後管理をラクにしよう、と思ったためでもある。

女性で角膜移植を今後受けよう、と検討している方は、医師から許可が出るまで洗顔ができないとか、メイクもできないなどの我慢をしばらく強いられることも覚悟しておいたほうがよいと思う。

服薬治療は退院前に終了していたが、点眼薬治療はまだまだ続く。
点眼していた目薬は1、抗生物質 2、ステロイド薬 3、ヒアルロン酸 の3種類だった。

抗生物質は感染症の予防のため、ステロイド薬は炎症を抑えるため、ヒアルロン酸は角膜の手術創の保護とキズの修復を促すため、に処方されていた。
これらをそれぞれ、医師に処方された回数に従って点眼する。
勤務中は時間を決めて席を外し、点眼するしかないだろう。

退院後初の定期検査を受けたら、その後出勤開始する。
通勤時に目を保護するためにどうしたらいいか、もう一度よく考えなくては。