「男の隠れ家」という雑誌がある。
今月の特集は、空港の秘密。
今月の特集は、空港の秘密。
- 男の隠れ家 2014年 06月号 [雑誌]/著者不明
- ¥680
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私は、20代に某航空会社の関連会社に勤めていたことがあり、飛行機好き・・・♪
なので、この雑誌は買って読んだ。
空港での仕事に、マーシャラーという業種がある。
ジェット機は、コックピットから真下など、死角が結構ある。
それを補うため、空港内で、安全に飛行機を誘導するのが、マーシャラー。
今日のネタは、そのマーシャラーが主要な登場人物だった映画。
1977年公開、野村芳太郎監督、金田一耕助は渥美清。
羽田空港でマーシャラーをしている寺田辰弥(萩原健一)。
ある日、新聞の訪ね人欄で、大阪の法律事務所が自分を探していることを知る。
大阪に趣いた辰弥は、そこで、体に残るやけどのあとから・・・。
探していた人物に間違いない、と認められる。
だが、その場で、母方の祖父と名乗る老人が、目の前で苦しみだし、亡くなる。
父方の親戚にあたる、という女性と、生まれ故郷である八つ墓村に向かう辰弥。
そこで辰弥は、腹違いの兄が病床にあり、長くないこと。
兄に子供もいないため、辰弥が家の後継者であることを知らされる。
母は、辰弥が赤ん坊の頃に村を出て再婚したため・・・。
辰弥は初めて自分の出自を知ったのだった。
さらに、八つ墓村、という恐ろしい名前の由来も聞かされる。
そして、辰弥の父親が、28年前に起こした忌まわしい事件のことも。
自分の父親がそんな事件を起こしたと知り、ショックを受ける辰弥。
だが、辰弥にさらに追い討ちをかけるかのように・・・。
八つ墓村で、連続殺人事件が起きる。
事件の調査のため、金田一耕助(渥美清)が、八つ墓村に向かう。
果たして、一連の事件の犯人は誰か?
辰弥の父親は、本当に忌まわしい事件の犯人なのか?
昭和20年代だった原作を、現代日本に置き換えた作品。
そのため、マーシャラーなんて新しい(?)職業が出てくる。
松竹が製作したので、当時東宝で制作されていた石坂浩二主演の・・・。
金田一耕助シリーズに対抗するためか、設定を大胆にしている。
フーテンの虎さんのイメージが強い渥美清が、金田一耕助を演じたのも、そのひとつ。
全体的に、オカルト色を強めた作風に仕上がっている。
当時、「祟じゃ~」というキャッチコピーが流行語にもなった。
フーテンの虎さんの金田一耕助、観てみたい方、ゼヒ。- あの頃映画 「八つ墓村」 [DVD]/萩原健一,小川真由美,田中邦衛
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ちなみに・・・。
八つ墓村のモティーフになったのは、昭和13年に起きた凄惨な事件。
現在の岡山県津山市で起きたので、津山事件、と呼ばれている。
松本清張のルポルタージュや、それを原作にした山岸凉子のマンガなどもある。
興味のある方は、そちらもどうそ・・・。- ミステリーの系譜 (中公文庫)/松本 清張
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