以前、ドップリと香港映画にはまったことがある。
そのきっかけになったのは、実は・・・。
ブルース・リー。
リアルタイムでは、彼の映画はもちろん観ていないけれど・・・。
今でも、BSやCSでブルース・リーの特集をやっていると、しげしげと見入ってしまう。

サモ・ハン・キンポーは、ジャッキー・チェンやユン・ピョウらと同じ技芸学院を卒業。
在学中から、子役やスタントマンなどをしていて、卒業後、本格的に映画の道に。
そして、憧れのブルース・リーに声をかけられ、「燃えよドラゴン」で共演を果たした。
この「燃えよデブゴン」は、彼が尊敬してやまないブルース・リーの各作品と・・・。
初共演した、「燃えよドラゴン」へのオマージュ作品として製作した。
決して、単なるパロディ映画、ではない。

香港の田舎町に暮らしていたウォンは、街中のおじのレストランを手伝うため・・・。
生まれた街を離れ、おじのもとへ。
おじの店は、チンピラたちに悩まされていた。
いつものように、店にやってきたチンピラたち、
ブルース・リーに憧れてカンフーを始め、達人となったウォンに、こてんぱんにのされてしまう。
しかし、このことがチンピラたちの復讐心を煽ってしまい・・・。
ウォンが出前に行っている留守中に、おじの店を襲撃し、めちゃくちゃにしてしまう。
おじはショックを受け、店をたたむ。
失業したウォンは、おじの店の常連だったメイに街中でばったり出会う。
そして、メイの紹介で、彼女の勤め先の高級レストランで働くことに。
カンフーの腕を見込まれ、用心棒として。
一方、おじの店で働いていた従業員のカオは運転手として働いていた。
彼は絵を描く才能があり、それを見込まれ、贋作骨董家に偽絵を作れ、と強要されるが・・・。
それを断り、逆に恨みをかい、大怪我を負う。
中近東の富豪が骨董品定めパーティーを催すと聞き、ウェイターとして潜入する、ウォンとカオ。
しかし、その富豪はメイによく似た女性にフラレた経験があり・・・。
骨董品そっちのけで、パーティに出席していたメイに嫌がらせを繰り返す。
挙げ句の果てに、部下に命じて彼女を誘拐してしまう。
メイを救出すべく、追うウォンとカオ。
ウォンは町外れの倉庫で富豪のボディガードと死闘を繰り広げ・・・。
見事、相手を倒したのだった。

初めて観た時、こんなに恰幅のいい体型で、こんなに身体動くなんて、スゴい~!
と、素直に感動した記憶が。
ホント、よくあんなに軽やかに身体を使いこなせるよなぁ・・・。
「動けるデブ」なんて、失礼なキャッチコピー付けられてたそうだけど。

映画製作者としての能力も高く、日本でも大ヒットしたキョンシーもの「霊幻道士」シリーズ。
あれも、サモ・ハン・キンポーの製作によるもの。
アクションなしの役者としても活躍し、製作・監督・俳優・アクション指導と多岐にわたって・・・。
現在も、第一線で活躍中。

最近、日本では黒烏龍茶のCMに出てたっけ。
共産党支配を嫌い、香港がイギリスから返還されたあと、カナダに移住。
ユン・ピョウもカナダに移住している。

週刊ジャッキー・チェンなんて出てるけど・・・。
どっちかというと、週刊ゴールデンハーベストを出して欲しかったなぁ。
マイケル・ホイの「ミスター・ブー!」シリーズとか。
ラム・チェンインの道士姿がサマになってる「霊幻道士」シリーズとか。
70年代から80年代にかけての、香港のゴールデンハーベスト製作の映画・・・。
ホントに面白いのが多かったし。

軽やかに動く、華麗なサモ・ハン・キンポーのアクションシーンを観たい方はゼヒ!

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