ルーフバルコニーへ向かう。
お水は飲まないし、やっぱり食べてくれない。
でもバルコニーには出たいようだ。
乗り慣れた愛車miniで朝一番に病院へ行く。
チャイさん…より一層、頬がこけてワイルドになった。
ドライブなんてもうお手のもの、動き回りたいらしく後ろの座席へ移動するくらい元気だ。
心なしか病院はキライって訴えているような目線が痛い。
今日は輸液と体調と、昨日のお薬に対する反応があるかどうかをチェックする。
輸液のシリンジから皮下に注射するのだけど、吐き気止めの注射がすごく染みて痛いようで可哀想だ。
自宅で皮下輸液を出来るように、看護師さんにやり方を教えてもらう。
ガリガリのチャイさん…
痛くないように、うまく注射出来るだろうか。
私はこの日深夜まで現場設置の予定が入っていた。
夫がチャイを家まで送ってくれる。
安定してくれますように。
夫から送られて来た写真に少しびっくりする。
「少しつらそう…」と言葉が添えられていた。
帰宅後の深夜、チャイさんがコタツから出てきて水を飲んでいた。
食べ物は全く口にしないけど、水はたくさん飲んでくれている。
皮下輸液もしているが、腎臓の機能が悪化している証拠なのだろう。
この日私たちはとても疲れていた。
昨日はチャイが心配でふたりともコタツで寝てしまったのだけど、
よく眠れなかった上に寒くて風邪をひいたみたいだら、この日は寝室で就寝していた。
明け方の4時ごろ、寝室を歩く爪のツァカツァカ音に目が覚める。
チャイが二階の寝室に来ていた。
飛び起きてチャイを抱きしめる。
特上のゴロゴロ音が静かな寝室に響いた。
そのあと歩き出したチャイは、
バルコニーへ行くでもなく、階下のリビングへ誘導して、寝床があるコタツに入ってしまった。
???
そうか…チャイは私たちと一緒にいたかったんだ。
一緒にいてほしいと伝えたかったんだ。
チャイはひとりでコタツに寝ていて、ずっと寂しかったのかもしれない。
チャイを膝に乗せて撫でる。
よくこの体勢で耳かきをしていたなぁ。
チャイの耳は折れ耳だから、体質的に汚れが溜まりやすい。
1週間に1度、綿棒で耳掃除をするのが私とチャイの習慣だった。
チャイは特大の大きなゴロゴロ音を響かせて喜んでくれていた。
でもこの日は…
元気が出なくて、身体が痛いのか耳掃除も煩わしそうだった。
それが悲しくあったけど、チャイの気持ちは受け取めた。
私たちは時間の許す限り、一緒にいるべきだ。
或ることを明日から実行する、そんな思案にふけった夜明け前だった。
ごはん)
絶食
薬)
フォルテコール
ウルソ
ラプゾール(胃薬)
ラニチジン
サプリ)
イペットS