おはようございます。今日は寒いですね。現在時刻は午前7時30分。
さっきリビングでヒーターをつけたら室温が8℃でした。今シーズン最低。いやはやー。
例年はこんなもんか(笑)。
さて奥さんの上高地ブログもようやくと言うかやっと最終回を迎えます。(迎える予定です。笑)
実は19日(木)、ぽっかりと午後に時間が出来て、そこで一生懸命書いてたほぼほぼ書き終えた文章を操作の手違いで一瞬で消失!
完全に心が折れた事と仕事が繁忙を極めたためブログはずーっとスルー。、今日になってしまった訳です。果たして書けるかな?
それでは、『小澤、動きます』(笑)。
4月から11月ー。
奥さんが過ごした上高地及びその周辺の地域を離れる前日。
奥さんが最後の宿泊地に選んだのは扉温泉のホテル『明神館』。
松本市市街から3、40分。ヴィーナスライン(わからない方、検索。笑)に向かう途中で本道を逸れ、だんだん細くなる山道を進むといきなり景色が開け、駐車場そして本館が姿を現します。
他に建物は見当たりません。ほんと山あいの一軒屋。
玄関前に自動車をつけ、出て来たホテルの方にキーを預け館内へ。
玄関先は和風旅館の風体でしたが中は立派なホテル。部屋に入る前にくつろぐゲストルームはソフトドリンクが用意され暖炉では火がチロチロと燃えていました。
しばらくして部屋に移動、ルームナンバー408号室。板張りの床にダブルベッド、ゆったりとした素敵なお部屋。外に面した大きな窓からは山の木立と眼下に流れる小川が見えます。でもあまり景色は良くない(笑)。山あいのため、山が眼前にまで迫っているから。それは立地上仕方ない事。
でもー
このホテル、今まで僕が泊まった旅館・ホテルの中でも上位にランクされちゃうほど素敵なホテルでした。
その理由ー。
(1)お風呂がいい!
こちらのお風呂、『立ち湯』『寝湯』『大浴場』があるんですが、特に良かったのが『立ち湯』。
奥のほうが一段深くなっていて(湯深130cmくらい)立ったまま入ります。窓はなく半露天風呂状態。身体が冷えると首までつかりを繰り返し、ずいぶん長い間つかっていました。もう極楽極楽。
ちなみに『寝湯』は横になって入るお風呂。『大浴場』は大浴場でした(笑)。あまり大きくはありませんでしたが(笑)。泉質がいいのか、出てからもポカポカ感が長続きしていた気がします。
あと、嬉しかったのがどのお風呂にもバスタオルとフェイスタオルが常備されていた事。わざわざ部屋から持って行かないですむし、都度フンワリのタオルが使えるのって最高。洗濯は大変でしょうが、こういった心配り、素敵でした。いったい何度入った事やら(笑)。
(2)ルームキーが各々。
表題通り、ルームキーが二人分用意されていました(三人だとどーなんだろ?)。これは他のホテルでも経験しましたが便利ですよね。お風呂でも待ち合わせる手間がないので自分のペースで入れるし。
とても小さな事かも知れませんが、『お・も・て・な・し』の心ってこれなのでしょうね。
(3)冷蔵庫のドリンクが飲み放題。
部屋に設置されている冷蔵庫内のドリンクがアルコールからソフトドリンクまで全て無料でした。ただ全部1本づつでしたが(笑)。贅沢言ってはいけません。
(4)チェックアウトが12時!
朝もお風呂にゆっくり入れて片付けもゆっくり出来て、それでもまだ時間に余裕があるー。
11時チェックアウトの宿はありましたが12時は初めてでした。
(5)食事が超美味しかった!!!
もうこれに尽きます。こちらはフレンチが有名なそうですが、フレンチは上高地で2度いただいたし元々あんまり好きではないし(何故?日本人だから。笑)。今回は夕食は和食、朝食は洋食をセレクト。
これがめちゃくちゃうまかった!
和食はコースになっていて少しづつ少量で出できます。最初は、
(おい、こんな量でお腹いっぱいになるのかよ?)
と、訝しがっていたのですがどうしてどうして。最後のデザートで丁度良い加減になるよう計算されておりました。
※個人の感想です(笑)。
そしてその味付け。素材の良さを充分に活かした出過ぎず引き過ぎずの絶妙なバランス。目の前に職人さんがいらっしゃったら思わずハグしてしまいそうなほど、ドはまりしてしまいました。
※あくまでも個人の感想です(笑)。
雰囲気も良かったのかな。かなり広いダイニングルームで御家族連れがテーブルで食事を取っていたのに対し、僕らが案内されたのは、その更に一段奥まったソファー席でした。二人では広すぎるほどのテーブルとソファー。おとなりの席とも適度な距離を保ち、照明も落としてあったので、とても落ち着いた雰囲気で舌鼓を打つ事ができました。よぉ~、ポン!(笑)
それから朝食のエッグベネディクトも秀逸でしたし、あとレモン牛乳(でいいのかな?)。
これはハチミツとレモンに牛乳を入れた朝のドリンク。作り方を教わり、家で作ってみましたが、やっぱりおいしかったぁ。でもどうして固まらないんだろ?
このような観点から今まで泊まったお宿の中でお宿単体(近くに他の楽しみがあるとか言うのを除く)の好感度として、僕はこちらを上位どころか1位にあげたいと思います。パチパチパチ。
※昔、宿泊した宿は既に忘却の彼方である(笑)。
実はどうしてもまた訪れたくて、今月から密かに『明神館積み立て』を始めました。奥さんには内緒ですよ(笑)。来年の紅葉の頃、今度は学生時代グルメサークルに所属していた息子君も連れて三人でお邪魔できればいいなぁ。奴がいれば運転しなくてすむし(笑)。
楽しい時間にも必ず終わりがあります。とても満ち足りた気分で明神館を後にした僕達。ヴィーナスラインを走り諏訪に抜け、今回最後の目的地、諏訪大社へ。
こちらは普段お世話になっております流山駒木諏訪神社の総本社。時間の都合上(僕の計算ミスと予習不足の為)、前宮と本宮しか参拝できませんでしたが、とても風格のあるお社でした。
こちらが『前宮』。
絶対何か(どなたか)いる(いらっしゃる)。笑
『春宮』と『秋宮』は次回のお楽しみにとっておきます。
※「何のこっちゃ?」と思っている方は検索へ急ぐ(笑)。
本宮に着いた頃には既にあたりは夕暮れ。人影もまばらな境内では静寂がだんだんとその重さを増しているよう。
急いでお参りを済ませ少しだけ散策した後、僕達は自動車に戻りました。
後は高速道路に乗って自宅へと帰るだけ。僕はゆっくりとエンジンをかけます。
ユカちゃん(奥さん)の大冒険が静かにその幕を閉じましたー。
帰りの車中、彼女はずっと眠っていました。不思議なくらい。
それはこの7ヶ月間を自分自身の中で消化していたのか、それとも忘れ去ろうとしていたのか。
お仕事でもプライベートでもたくさんの貴重な経験をした中で新たな人脈もでき(その中の数名とはこれからもお付き合いが続くはず。それって彼女の人徳なのでしょう。)また1段も2段もステップアップした奥さん。
彼女のおかげで僕も少しだけ成長させてもらえたような気がするし、一層彼女が愛おしくなった気がします・・・。いえ、なりました!
ーと書いておこう(笑)。
上高地ー。
今回、彼女が行動を起こさなければ僕は生涯この地を訪れる事はなかったでしょう。でも彼女のおかげでここが僕にとってもとても大切な場所の1つになりました。
以前、ブログに書いた事があります。自分の『今際(いまわ)の際』の時、最後にどこか行けるとしたらどこに行きたいか?
その時、僕が選んだのは『ひたちなか海浜公園のネモフィラの丘』でした。
・・・数十年後、僕に最後の時が訪れようとしています。
ベッドに横たわる僕。ベッドを囲むように奥さんや息子君、これから出会うであろう家族ー。
朦朧とした意識の僕の前に突然神様が現れ最後にどこか好きなところに連れて行ってあげると言われた僕。
そしてお願いしたのはー
朝もやの大正池を一人でまた息子君と二人で河童橋まで向かったあの日。朝日に輝く焼岳、どこまでも澄んだ梓川。河童橋の上から手を振る笑顔の奥さん。穂高神社、明神池、嘉門次小屋までの道程。五千尺ホテル、バスターミナル、あの日の青空、あの日の気配ー。
その中にいるのはあの頃の若かった自分。笑顔の奥さん、息子君ー。
ベッドに横たわる僕を見ていた奥さんがつぶやくー
「あっ、お父さん笑ってる・・・・。」
そして静かに息を引き取る僕ー。
やべっ、なんだか泣けてきた。
がんばれ、俺!
負けんな、俺!
大丈夫か?俺(笑)。
※ほんと、長期間ダラダラとすみませんでした。次回のブログはサラッと済ませますので御勘弁を。ちなみに次は11月8日の『酉の市』の話です。また遡るんかーい!(笑)