いろいろな国で発刊された楽譜を
並べてみると
日本の楽譜より
大きかったり
小さかったり
お国柄というのか
ほんと さまざまです
楽譜棚で
一段と目立っている というか
収納に困っている というか
縦横ともに大きい楽譜が
これです
↓
1冊だけ写したのでは
よくわからないと思うので
もう一枚
↓
私たちが慣れ親しんでいる
全音の楽譜の左下の角を
合わせて撮影してみました
随分 大きいですよね・・・
日本の楽譜の標準版も
A4サイズよりは一回り大きいのに
それを 大きく上回る
大きさです
ですから
我が家の楽譜棚には
縦置きできずに
横に倒して置いています
さてさて
この楽譜は
フランスの作曲家
オベール, ルイ (1877-1968) さんの
ファンタジー 作品8 です
ブルターニュで生まれた作曲家で
美しいボーイソプラノ
の持ち主でもあったようです
早くから才能を見出した両親によって
パリに送られ
パリ音楽院に進まれて
フォーレから作曲を学ばれました
ピアニストとしても卓越していて
ラヴェルやドビュッシー ケクランらと
同じサークルに所属されて
印象派の作品
声楽曲やオペラなどを
たくさん書かれています
この楽譜は
オーケストラとともに弾くピアノ
つまり
コンチェルト として
作曲された
ファンタジー 作品8
ピアノ オーケストラとともに
の ピアノ伴奏バージョンです
見た目
連弾楽譜のようです
よく見ると
ホチキスされてなくて
バランバラン です
そして
ピアノ連弾用 らしく
2セット入っています
楽譜の体裁については
この辺にしておいて・・・
オーケストラ バージョンを
聴いてみてください
↓
私の勝手な印象ですけど
日本の音階というか
お琴の曲のような旋律で
始まります
右手の和音と
それと同じ音の左手の音が
連打して
譜面も とても迫力があります
そして 印象的な旋律が
オーケストラと一緒に
奏でられます
セコンドのピアノでは
少し 迫力に限界があるかな?
とも 思いますけど
オーケストラの
それそれの楽器をイメージしながら
セコンドパートを見るのも
楽しいです
付点が多用された
最初のパートが終わると
穏やかで
音数も少なくなります
けだるいシャンソンのようです
そして
連続して上下する次のパートは
まるで
宇宙空間を浮遊しているみたいです
またまた私の勝手な印象ですけど
ドビュッシーの
ホールトーンスケール
いわゆる 全音音階のような
ふわふわした感覚に陥ります
全部で35ページの
楽譜で
それを24に区分されているんですけど
緩急織り交ぜて
ドラマティックで
フランス っぽい
16分間です
それにしても
なぜ この楽譜を買ったのかしら???
フォーレの楽譜