2025.8

 

 

世界で2番目に美しい書店 

 

 

アルゼンチン4日目は、アテネオ書店のカフェ・ハバナで朝ごはんから。

アテネオ書店

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この書店は元々劇場だった建物を改装しています。舞台があった場所がカフェになっています。


ハバンナ・カフェ。スペイン語はHを発音しないので、アバンナカフェ??
Havannaはアルゼンチンのお菓子メーカーのようです。そこが運営してるカフェなのかな。因みにキューバの首都はラバナと発音します。冠詞つけてLa Habana。

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壁の絵がとても素敵
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カフェ ハバナ

朝食はサンパウロ空港で美味しかったパンデケージョ。食べ終わって出ようとすると丁度10時に電気が消えて、壁の絵に合わせたライトショーが始まりました。

 

三階のフロアには漫画がぎっしり。意外と知らないタイトルもある。

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マンガコーナー
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キングダム、スペイン語版
信も羌瘣も西語が流暢!

続いては、地下鉄でイタリア広場まで行き、パレルモを散歩します。

パレルモ・ソー

パレルモはブエノスアイレスで一番広いエリア。いくつかの地区に分かれていて、パレルモ・ソー (SOHO) は青山っぽい雰囲気。異常に犬の散歩が多い。2匹以上散歩させてるから、散歩屋かもしれない。

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ほんとパリみたい

壁に絵が描かれていることが多い街だけど、特にこのエリアはおしゃれに彩られています。アルゼンチンのブランドなど、面白いショップや、カフェが並んでいます。

Don Julio ステーキハウス

12時にステーキハウスの予約をしているので、ひとりステーキランチです。

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Don Julio 私の愛するテキーラのメーカーと同じ名前。

Don Julio という人気店で、日本を出る前に予約しています。この旅で唯一予約したお店。初のひとりステーキです。

 

流石に夜は一人で入る勇気はないけど、何人か一人テーブルもいたのでちょっと安心しました。

 

お店の前で、まずはウェルカム・シャンパンをいただき順番を待ちます。中にバーがないようですが、通りの雰囲気が良いので、外で待つ方が気楽で良い。

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案内されると、まずは地下のワインセラーを案内されます。全てのワインがアルゼンチン産。席に着くと、オープングリル(お店に入って、入り口の目の前)で肉の状態と種類を見せてくれます。

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地下のワインセラー
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ここで部位を選びます

ウェイターさんと話して、リーンな方がいいとか、量は基本500gだけど、ちょっと多いな、とか話ながら注文を決めます。
注文したのはリブアイの中央部分のみ300g。

 

ここのチョリソーが食べてみたかったので、前菜はチョリソーに。やはり一人だとこれ以上は頼めない。。
サイドはサラダで軽めにしておきます。

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お通しに、小さなエンパナーダと野菜(この三角の野菜、名前忘れた)のマリネ。そして、ここのエンパナーダ、買って帰りたいほど美味しかった。やはり肉屋ですね。
(因みに、少し離れた場所には精肉を販売している肉屋Don Julio がありました。なんか、肉屋がやってるなんて、日本の焼肉屋っぽい)

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Parrilla とはグリルみたいな意味かな

テーブルの数よりウェイターが多いんじゃないかと思うほど、お店の人が多いので担当者を探すのも大変ですが、サービスが素晴らしい。
ニューヨークのピータールーガーに匹敵するサービスレベルです。特に一人席(私の隣もソロのアメリカ人女性)には、細かく声をかけてくれます。

ステーキの焼き方も当然完璧です。


お塩と、地元のソース2種類(ちょっと甘酸っぱいのと、スパイスが効いてるもの)でいただきます。塩もいらないほど、絶妙な味です。
サラダは、トスで出てきて失敗した。アメリカ大陸はサラダの味濃すぎるので、絶対サイドじゃないといけないのを思い出した。ワインが合いそうなサラダでした。

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リブアイのミディアムレア

お肉は300gだけど、チョリソー1本食べた後なので、半分弱は持ち帰りにして、ホテルでパンとフランスから持ってきたバターでサンドイッチにしていただきました。

 

デザートを聞かれたけど、ちょっと無理なので、エスプレッソだけで帰ろうとすると、最後にサプライズとして、ソルベのリキュールミックスを出していただけました。テーブルで作ってサーブしてくれます。これがサッパリして美味しかった。

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リッチなお味のソルベ

最後まで最高のサービスです。

そして、お会計は、日本でピータールーガーのランチステーキを食べるくらいの価格でこの内容なので、相当お得です。


因みにランチ価格とかではないので、日本より全然お安いと思います。

ブエノスアイレスにまた来た時には必ず再訪したいです。


12時オープンで入って30分もすると、外まで満席でした。予約は必須です(確か、予約時にクレカのオーソリが入ります)。

レコタータ墓地

満腹になったところで、次にレコタータ墓地へ。見たかったのはエビータのお墓だけでしたが、せっかくなので入ることに。入場料は20k (2500円くらい)なので、よほどアルゼンチンに詳しい人でなければ、エビータだけのためにちょっとお高いかなと思います。

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デュアルテ家の墓
左にペロン、右にエビータの彫刻

ブエノスアイレスの周遊バス

墓地の目の前に、ブエノスアイレス周遊バスの窓口が。話を聞いてみると、40kペソで最初の乗車から24時間乗り降り自由(アヴィニョンで乗ったのと同じ方式)。しかも、Uberで行こうとしてたサンテルモ地区や、わざわざ行くのもなと思っていたボカ地区も回るので、翌日も使えそう。ということで、チケット購入して、バスに乗ります。

 

初日に行った場所も多いけど、日本語の録音ガイドがあるのは嬉しい。ガイドブックを持っていないので、情報がありがたい。

 

乗ってから、コロン劇場や5月広場、サンテルモにボカ、プエルトマデロを回って、オベリスコ近くまで約2時間バスでブエノスアイレス中心部を見学しました。翌日もパレルモ方面の残りのルートを回ったので、ほとんどの場所を見れてとても良かったです。

こうやって様々なエリアをまわると、バスの上からでも違いがよくわかります。

 

一周3時間かけてバスがまわるエリア

・5月広場近くの歴史的地区
・サンテルモ近辺の昔ながらの石畳の街並み
・スタジアムと貧しい人々の住むボカ地区
・プエルトマデロと川沿いに高層ビルが並ぶ再開発エリア
・レコレタの大使館も並ぶ高級住宅街
・パレルモソー以外にも色々な顔があるパレルモ地区

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ボカのスタジアム
IKEAカラーはスウェーデンが由来
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高層ビル群

ところで、ブエノスアイレスって危険なの?

ブエノスアイレスは危険な街という印象が強いらしく、行ったことがない人々には、めちゃくちゃ気をつけてと言われまくってきました。


なぜか来たことがある友人が4人もいて(全員別の知り合い、うちひとりは駐在)、みんな気をつければ大丈夫と言っていたので、適度に緊張感を持ちながら、過度に警戒しすぎずに過ごせました。個人的にスペイン語が多少わかるというのも大きかったかもしれません。

 

確かに海外旅行に慣れていない人にはおすすめしないと思います。ただ、体感ではメキシコシティとかに比べると命の危険を感じるほどではないかな。
ボカ地区は危ないとわかっていたので、バスで通っただけだし、オベリスコ近辺も夜は、フロントのおじさんに通ってよしと言われた観光客が多い通りしか歩いていません。


バスは雑多でローカルな人が多いので、地下鉄以外は歩きかUberでした。

要は気をつけて、確認をして危ないところに行かなければ、他のアメリカ大陸の都市と変わらないかなと思います。ガイドブックに書いてあるか知らないけれど、現地で見て判断して、フロントなどで様子を聞いて対応できました。(ただ、英語話せないことも多いのでそこは注意かも。初級スペイン語とGoogle翻訳です)

アルゼンチン・タンゴ

そして、この日の夜はタンゴショーを観てきました。

ピアゾラという劇場で、ショッピングアーケードの中にあるので、アーケードが閉まる夜には外に看板もなく通り過ぎてしまいました。チケットは劇場からオンラインで買ったのだけど、見比べていたツアーの集合場所がショッピングアーケードだったのを思い出し、工事中みたいなシャッターが半分閉まった入り口を見つけて恐る恐る入ってみると、それらしき人がいました。

 

9時からと書いてあったので、9時前に入ったのですが、ショーは9時半から1時間ちょっとでした。早すぎて、ディナーの人しか席にいません。私はドリンクのみのチケットなので、ワインを飲んで待ちます。

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クラシカルで素敵な劇場で、ムーラン・ルージュっぽい雰囲気?バンドの演奏も素晴らしく、歌はとても良かったです。

 

タンゴについては、素人が見ても上手だなと思うのは4ペア中、1ペア。もう1ペア、コミカルな演出でそちらも悪くなかったです。

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ダンスのキレがすごい!

それにしても、タンゴがこんなにアクロバティックだとは思わなかった。フィギュアスケートのペアダンスみたいに女性を振り回していて驚きました。男性も女性もすごい体力です。

 

冬のオフシーズンだからか(土曜なのに、席も半分も埋まってない)、劇場の問題なのか。また行くとしたら、もう少し良く調べてローカルっぽい劇場にも行ってみたいなと思いした。

 

でも、初のタンゴ体験 、雰囲気を含めとっても楽しめました!

終わったのは11時前、徒歩10分の距離ですが、フロントのおじさんのアドバイスに従いUberで帰ります。

 

5日目、最終日
夜9時のフライトで北米に飛ぶので、5時まで最後の観光です。

サンテルモ市場

日曜日はサンテルモで市場をやっているはずなので、チェックアウト後に昨日の観光バスで向かいます。

市場を見ながら、朝の散歩です。


公園と周辺の出店のほとんどのお店が蚤の市っぽい骨董屋です。
このエリアはおそらくエルチェがいた頃のブエノスアイレスの雰囲気を残しているんだろうなと思いながら石畳の通りを散策します。

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11時近くなったので、中心に近い場所にある「メルカド・デ・サンテルモ」というアーケードになった常設市場に向かいます。

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ここが市場の入り口
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中には多くのレストランが

目的はメルカドにあるチョリパン屋さん。
11時過ぎに着いて、クラシコを注文。
11時半にはカウンターはほぼ満席。週末だからか、大人気です。
ペソが余りそうだったので現金で支払うと10%オフにしてくれました。

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カウンター席が多い
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チョリパンとはチョリソーのサンド
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チョリパンの種類が豊富すぎる。
チョリTシャツも売っていた

そして、朝降りたバス停から、引き続き観光バスに乗ってパレルモ方面へ。昨日の続きのルートを見学です。

 

途中ラテンアメリカ美術館MALBA の前を通った時に、ディエゴ・リベラやフリーダをはじめ、ラテンアメリカのアートが集められているということを知りました。

 

元々は午後にテアトルコロンの見学ツアーに行こうかと思ったのですが、パリのオペラ座でガルニエの見学がイマイチだったのと(ミステリーツアーとかなら良かったのかも)、バスティーユのオペラがイマイチだったので、どうも気分が乗らない。


かといって、午後2時という微妙な時間でやることが思いつかず、戻ってMALBA美術館を見ようと思い立ちました。音声ガイドありがとう!!

ということで、バスはパレルモ全体を回った後、美術館の方面へ戻ってくるので、途中下車をしてMALBA (Museo de Artemis Latino-Americano Buenos Aires)に向かいます。

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現代アートも楽しめました
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やっぱりゲバラだよね。
この横にゲバラが亡くなった時の写真も展示されていました

2フロアの美術館なので、1時間もあれば全然見れる感じなのですが、個人的には結構ツボでした。

 

企画展示のアルゼンチン人の現代アートも良かったし、常設展にはディエゴリベラとフリーダが1点づつ。それ以外もラテンアメリカらしい作品が多くあって、とても楽しめました。


好みは分かれると思うので、ラテンアメリカのアートが好きならば行くべきだと思います。

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ディエゴ・リベラにここで出会えるとは。
絵の前は無人でした!
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メキシコではフリーダの家にも行きましたが、
彼女の絵は象徴的で好きです。

ディエゴリベラはメキシコシティで壁画を見て以来、大好きなのですが、リベラやカーロが見れるとは思っていなかったので、感激です。

 

私だけでなく、せっかくなのでラテンアメリカの美術が見たいと思う人が多いのか、有料ですが(安いです)、すぐ近くの現代美術館(無料)よりも人気のようです。

 

そして、ちょっとだけ時間があったので、徒歩10分ほどのところにある現代美術館も寄ってみました。

 

こちらはそこそこ広くて、ちゃんと見たら1時間以上かかると思います。

入るといきなり、シスレーの絵があって驚きます。この美術館は、結構な数のヨーロッパ絵画の所蔵があります。

 

さーっと流して見ただけですが、こんな感じのラインナップ。印象派が多い感じですね。ここでも、モネのジヴェルニーや、藤田の自画像にに出会いました。なんだかフランスのおさらいしてるみたいです。

 

ドガ
ルノワール
シスレー
セザンヌ
ゴッホ
ゴーギャン
ロートレック
エルグレコ
ルーベンス

モデリアーニ
ディエゴリベラ
カンデンスキー
藤田
シャガール

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ゴッホもあります
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ここにもディエゴ・リベラが
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なんと藤田もありました!

他にもあるかもしれませんが、40分くらい急ぎ足で回っただけでもこれだけ見れましたから、なかなかのものです。

 

ということで、美術館のハシゴで締めくくり、ホテルに戻って空港に向かいます。

 

次はアメリカ合衆国。
たぶん、食べる以外何もしないので、移動のレポートになると思いますが、引き続きよろしくお願いします!