
本日の旅先奈良・橿原
2025.5
雨の後の 藤原宮跡
GW最終日、関西空港から奈良に向かいます。
初めて空港リムジンで奈良に行きましたが、1時間ちょっとで大和西大寺に着くので楽々です。
今回の関西旅の目的は修繕が終わった薬師寺の東塔を見に行くこと。
実は、合わせて唐招提寺の御影堂を見ようと思っていたのですが、大いなる勘違い。御影堂の公開は年に3日、ちょうど1ヶ月先の6月6日からでした。
なぜか5月だと思っていました。今年の6月はスケジュールが厳しいので、来年公開日に合わせて見に行こうと思います。
奈良初日
薬師寺
GWに合わせて薬師寺では春の特別公開を行なっていました。
この日は公開の最終日。駆け込みで見ることができました。拝観料は年々値上がりしている気がしますが、保存のためには仕方ないですね。

これまでに薬師寺は2回ほど訪問していますが、東塔を見るのは今回が初めて。2009年から解体修理が行われているので、12年間の修繕の後、コロナの影響もあって2021年から公開が再開しています。
西塔は以前にも見ているのですが、釈迦の「成道」が4面に彫られています。お釈迦様が悟りを開いた図です。そして、今回初めて見る東は釈迦の誕生「受生」=キリスト教でいう受胎告知ですね。
GW最終日、雨で人も少なかったので、人がほとんどいない状態で黄金のお釈迦様の物語をゆっくり見ることができました。
そして、カラフルな西塔しか知らなかったので、モノトーンで銀色に輝く東塔があまりに美しいと感じました。
石上神宮(いそのかみじんぐう)
薬師寺の隣に新しくできたパン屋さんでランチをいただき、次は天理に移動します。

天理駅からタクシーで10分ほどのところに石上神宮があります。
途中、天理教の本部や教会がかなりの規模で並んでおり、ここはどこの国だろう、という錯覚に陥ります。初めて来ましたが、天理は別世界です。
さて、天理村を通り過ぎると山の中に静かに神宮が建っています。先ほどまでの雨が突然上がり、日差しが出てきました。
石上は日本で初めての神宮と言われており、本当に来たかった場所です。
敷地は驚くほどこじんまりとしていて、鳥居からすぐ手水舎、そして門が見えてきます。



日本最古の神宮とも言われている石上神宮は、元々は軍事を司っていた物部氏の氏神ということで、最古の軍事庫とも言われています。聖徳太子の時代(飛鳥時代)の話です。
御祭神はスサノオが八岐大蛇を倒したとされる剣と、布都御魂(ふつのみたま)大神。なので、ご利益は「起死回生」と言われています。
ちなみに、この剣「七支刀」(国宝)は一般公開されていないのですが、現在、奈良国立博物館で特別展示されているそうです。み、観たい。
もともと社ができる前、「布都」というこの土地が御神体だったのですが、後々その象徴として社(現在の本殿)が建てられました。
桜門(国宝)を通り抜けると、拝殿(国宝)があり、そこにお参りします。その奥に本殿があるのですが、こちらからは全く見えません。拝殿の右側を回ると、柵の間からわずかに本殿を見ることができます。
なんとも表現しにくいのですが、この小さな神宮の神聖な空気がすごいのです。そういえば、推しの子に登場する、高千穂の天岩戸神社もこんな空気でした。あちらは天照大神、石上はスサノオです。
ここは、必ずまた訪問したいと思います。
帰りは駅まで徒歩20分ほどを歩きつつ、途中で天理名物の天理スタミナラーメンをいただきます。美味しかった!ごちそうさまでした!


おむすびは翌朝の朝食に
初日は、そのまま橿原神宮前に向かい、駅前のメルキュール泊です。
1年前にできたホテルで、橿原神宮まで徒歩10分という絶好のロケーションで嬉しい限り。今後は橿原ではここに泊まりたいと思います。
奈良2日目
橿原神宮
朝一、まずは歩いて橿原神宮に向かいます。
ここは、私の神社ランキングTOP3の神宮です。
平日8時過ぎの神宮は、ほぼ無人。空気も清々しく、行き交うのは宮司さんばかり。貸切の神宮でお参りします。


普段はおみくじは引かない派なのですが、前日、関空でもらった橿原のパンフレットに可愛いおみくじが載っていたので、数十年ぶりにおみくじを引いてみました。
曰く、「旅行:大いに良きことあり」だそうです。ありがたい。
気を引き締めて旅を続けます。

石上は「起死回生」、橿原は「戦勝」。闘争心高めのラウンドとなりました。
ここからは駅前で自転車をレンタルして橿原を回りたいと思います。
定番は明日香村や石舞台・高松塚古墳などですが、これらは前回訪問しているので、今回は別ルートで。北側の史跡と今井町に向かいます。
神武天皇陵

橿原神宮のすぐ北側、歩いて行ける距離に橿原神宮の御祭神、神武天皇の陵があります。
ここは古墳とかではなくて、まるで神社のように祀られています。
まあ、明治神宮でも天子様、明治天皇が祀られているのですから、確かにそうなりますね。ということを再確認しました。
ちゃんと鳥居と手水舎もありますし、お参りに来ている方もいるようでしたので、参拝させていただきました。
そして、すぐ横にある宮内庁の事務所では、なんと御朱印ならぬ御陵印を押すことができます。実は昨日、石上神宮で案内をしてくれた方が教えてくれたので立ち寄ってみました。

初代の神武天皇から96代の後醍醐天皇まで、厳選された30個ほどの印がケースに入って置かれています。御陵印帳を持っていないので、失礼ながら、職員の方に紙をいただいて押印しました。
合わせて、ここ畝傍監区と大阪の古市の陵墓のしおりをいただきました。
今度大阪に行くときには訪問したいと思います。何はともあれ、日本一有名な百舌鳥の仁徳天皇陵は行くべきでしょう。勉強しておきます。
本薬師寺跡(もとやくしじあと)
次に、道すがら本薬師寺に立ち寄りました。が、ほぼ住宅街で、小さな看板があるだけなので、知らなければ気づかないでしょう。ちなみに、お寺は遷都で奈良に移っています(昨日行ったところですね)。


藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)
ここは日本最初の都、藤原京があった場所です。
その中心である宮殿の跡なので、何も残ってはいないのですが、朱色の柱が建物のあった位置を示しています。

行った時は何も咲いていなかったのですが、季節ごとにお花で埋め尽くされ、市民の憩いの場となっているようです。
花は咲いていませんでしたが、前日の雨で水たまりができて、美しいリフレクションを見ることができました。
さて、なぜここを訪ねたかというと、横にある資料館が素晴らしいというレビューを読んだからです。資料館では藤原京の歴史など、かなり詳しく説明したビデオ上映があるとこのとなのですが、なんとこの日は休館日。
祝日の翌日はお休みですので、気をつけてください。
まあ、仕方がないので、また来ます。
気を取り直して、今井町に向かいます。
今井町
ここは古い街並みを保存している区域で、橿原神宮から2駅、八木西口駅からすぐです。
荷物をメルキュールに残しているので、私は自転車で橿原神宮に戻りますが、荷物なければ電車でもアクセスが良さそうです。
実は、このエリアのことを前日まで知らなかったのですが、昨日、関空で橿原市が出している観光案内ブースの方に「是非立ち寄ってみてください」と言われ、せっかく資料を頂いたので、立ち寄ってみる事にしました。
こういった江戸時代前後の建造物を保護している場所は色々とあるかと思うのですが、ここは規模が結構大きい。萩の街並みもそこそこ広いと思ったのですが、ここは見どころも多く。ほとんどの建物が無料で見られます。
ただ散策するのも良いのですが、建物の中に入ると説明をしてくれるので、話を伺うととても面白いです。人のホスピタリティが素晴らしい。ただの古い街並みかと思ったけれど、見応えがあって楽しかったです。
ちなみに、着いたら最初に「花甍(はないらか)」という建物に案内所があるので、そちらに向かいます。こちらで、どれくらいの滞在時間か伝えると、見るべき場所を地図にマークしてくれます。
そして、街歩きの前に、ここの展示で予習するのが良いと思います。
合わせて、案内の方に今からランチなのだけど、どこに行くべき?と聞いたら、即答でカフェを教えてくれました。
色々お店は開いているようだけど、おすすめされたカフェに直行します。

かなりボリュームある内容で、とても美味しかったので、お土産にマフィンまで購入しました。やはり地元の方に聞いたお店は外さないです。
ランチ後、私は1時間ほど街を散策しました。人も少なく、いろいろな家の方と話しながら、ゆっくり回りつつ説明が聞けました。
酒屋もあれば、商家もあり、お金持ちが多かったようで、家の作りも凝っています。全てを組み木だけで作り上げた鍵や細かな仕掛け。昔の大工さんの技の凄さを目の当たりにしました。台所の上には煙突も。これも時代によって形が進化していて、説明を聞いてから見ると面白い。


上の出っ張りは煙突です。この形で建てた時代がわかる。

ここから、自転車で橿原神宮前まで戻り、荷物をピックアップして、次の目的地、大阪に向かいます。
大阪・神戸編につづく



