テーマが資産運用なのに、全くこのネタについて書いていなかったので、

今回は少し資産運用の考え方について。

 

今年のブーム新NISAで、私の周りも「どうやればいいの?」という友人が出てくるわ出てくるわw

巷には、資産運用や投資はこうするべきという動画やブログが溢れてますが、正直、20代、30代くらいまでなら良いけどね。。というものが多いと感じる。50代60代の投資はこうするべき、という発信もあるけど、その年代でも(いやその年代だからこそ)人によっては当てはまらないことも多い。

私は一応20年ほど投資をしてきたので、それらのアドバイスのどこを参考にして、どこを自分に当てはまらないから切り捨てる、という判断をしているが、全部を鵜呑みにしてる50代も多いような気もするので、少し語ってみたい。

 

50代が20代と一番違う点は、年月を経て現時点での状況の個人差が大きく広がっていること。

新卒から30代前半くらいまでは、多少の差(年収、家族構成、資産など)はあるかもしれないが、そこまで大きく違わないと思うのだが、50代にもなると、どの項目を取っても個人によってパターンが違うことが多いのだ。年を重ねている間に、その差が広がっている。なので、友人から相談を受けた場合、あまりにパターンが違うので、それぞれ、その人の状況に合わせたアドバイスをするようにしている。

 

例えば新NISA※あくまでも、その個人へのアドバイスです。

・大手商社勤めの友人には、余剰資産の額によって、高配当株か全世界の投資信託を。60歳まで収入がある前提で、定年時に暴落があっても耐えられる額を考える。

・引退した友人には、外貨保険が満期になるとのことで、ドル建て債券と全世界の投資信託を。多少の利子収入と物価に連動できる資産をバランスよく。

・中小企業の事務をしている友人には、まずは毎月数万円でいいからidecoで株式と債券を半々に。使ってしまうリスクがあるので、60歳までロックできるのがベスト。

 

私自身もIFA (Individual Financial Advisor) にお世話になっているが、数社に相談して思ったのだが、どの会社も口を揃えて「資産を増やす」提案をしてくるのだ。引退したので、リスクとインカムゲインのバランスを取って死ぬまでに資産を使い切りたい、と伝えているにも関わらずだ。それだけ資産を増やしたい人が多いのだろうが、こちらの希望も聞いて欲しいものだ。さらには、FP2級を持ってると伝えてもファンドラップを勧めてきたり。私の話を聞いてないのか、全員に同じ提案をテンプレでしているのか。両方なのか。。。

なので、私は資産を増やさない提案をしてきたIFAにお願いしている。

 

この経験からも、世の中のFPは、良い人もいるのだろうが、多くの場合、保険や手数料の高い投資商品を売りたいだけのこともあるので注意が必要だ。そして、そのような意図がない場合でも、どこかの分野(保険、投信、債券など)に特化しているが故に、私の方が広い情報を持っているのではないかと感じることがある。これらの人と対面する際には、十分に勉強して臨んだほうが良いだろう。

 

自分が20代の頃に、FPの勉強をしていたら、今みたいにオンラインで簡単に取引ができていたら、投資信託が潤沢にあったら、などなど思うが、当時それがなかったことの一番のデメリットは、現代の50代の投資に関するリテラシーが著しく低いままだということだろう。

私が20年前に投資を始めた頃は、投資に関する情報はほとんどなく、スタート間もないSBI証券で口座開設して、何度も失敗しながらどうにか今までやってきたが、当時は相当なマイノリティだった。ようやく新NISAフィーバーで周りが投資することに気づいた感があるが、急に始めて、皆さん怪我をしないで保守的にやって欲しいと思う。

 

因みに、GAFAで資産を作った私に、次に来るのは何かと聞いてくる人がそこそこいるのだが、それを聞いてくる人(=投資の経験が少ない人)には「いいから全世界株式に入れておけ」と答えている。

 

私の新NISA投資は、旧NISA時代と全く変わらず、買いたい日本個別株と残りの枠はMAXまで外国株投資信託です。

来年はロールオーバーしないNISA株式を買い直すか買い増す予定。

引退して、資産形成よりも安全に老後の所得を得るために、全体では米ドル債券の比率を引き上げている。

ポートフォリオは40%くらいが米ドル債券で、その利子収入と、日本株の配当で生活しています。

外貨と米ドル債券については、別途書いてみたいと思います。

 

どの世代にも共通して伝えたいメッセージだが、投資は必ず余剰資産で。半分になっても惜しくない金額を。

情報を妄信せず、自分で勉強して納得してから、自己責任で投資をすること。

このブログの内容は推奨でもアドバイスでもなく、あくまでも個人的な見解です。