スカーフを巻く理由 | ラクダと旅する日常

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マラケシュでは数日雨が降ったり止んだりが続いています。

これが雨季最後のまとまった雨になりそうです。



チュニジアのテロの翌日、スークに用事がありフナ広場へ行きました。

2011年、フナ広場を見渡せる大きなカフェでも爆弾テロが起こりました。

そのカフェは国王が私費で再建しているらしいのですが、現在も完成していません。


隣の隣の国でテロがあったからといって、急にモロッコの治安が悪化するわけではありませんが、

チュニジアでたとえテロが起こっていなくとも、モロッコで起こらないとは限らない。

モロッコで起こらなくともパリや欧州で起こる、、、

いつもと変わらないフナ広場を横切り、そういうものがテロなのだと思いながら、

いつも巻いている頭のスカーフをいつも以上にしっかり巻いて、スークへ入りました。



そんな私を見て、行きつけのお店の青年が、

「君は日本に帰った時もスカーフを巻いているの?」と言いました。

「、、、日本では巻かないよ。」

正直に言ってTPOで巻いているのです。


「ここでは巻いてないと周囲の視線を集める。でも日本では巻くと周囲の視線を集める。」
と答えて皆で談笑。

「君がムスリムならスカーフで注目されることを気にする必要はないさ。」と青年。

郷に入れば郷にしたがえという考えはやはり日本的で、

どこへ行っても自分の信念や宗教に従うというのが、おそらく世界で多数を占めているのでしょう。



私がスカーフを巻く理由。


防寒、日差しよけ。

防犯。

巻かないと遠い世界から来た外国人。

巻いていると、こっち側の世界の隣人。

愛するこっちの世界の隣人として、巻いています。





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