お母さんは死んだのに、


何一つ変わらず日常は回って行く。


私だけこころががらんどうになって、


回りでおこること、受け止めきれない。


母とよく行った場所で、


母をしのぶ。


私は魂を信じきれない。


だって、亡くなって、冷たくなって、火葬もされて、もうどこにもいなくなってしまったんだもの。


『千の風になって』と人は言う。


風になんてなるだろうか。


私には信じられない。


ふと空をみる。


変わらない冬の空。


おかあさん、


あなたはどこに行ってしまったの。