人間力。 | 糯々の木物語り

人間力。

父。

 

今まで父に対して抱いていた印象…

 

頑固一徹・仕事人間・超計画的・自己中心主義・その他もろもろ。

国立の大学を出て、いわゆる大企業に就職し、

今の会社では「部長」職についている。

 

家に帰ればNHKのニュースを見て、

日経の夕刊やビジネス書を読んで、

暗~ぃ壮大なクラシック音楽を聴いて寝る。

 

 

お笑いは「笑点」のような由緒ある?ものだけを認め、

いまどきの笑いは全く通じない。

 

食卓では特別冗談を言う訳でもなく、

家族の行動やテレビに出ている芸能人のダメだしばかりする。

 

いいところは、まじめなところ、言ったことはやるところ、

物事を計画的に進められるところ、不器用だけど家族思いなところ。

 

家で見る父は、とことん自分の世界に漬かっているか

それか何かの批判をしている姿ばかり。

私にとっては価値観の全く異なる、理解に苦しむ人である。

 

仕事が終わったあと、飲みにいく訳でもなくすぐに帰宅し、

昔は私生活が「謎」と言われた頃もあったそう。

きっと会社でも、理解が難しい、部下に厳しい、こわキャラ部長に違いないと思っていた。

 

 

最近は私が就職したこともあり、父と仕事の話をする機会ができてきた。

私が人材関係の業種についている関係で

「どんな人が欲しい」だの「部下がどう見えるか」だのと話す。

そんな中で知った。

会社での父は「褒め上手」らしい。

想像が付かないけれど。

出来ないと思う部下に対しては、いいところを「いいね、いいね」と褒めてやる気を出させ、

出来る部下にはもっとやる気を引き出してもらうように

更に褒めるという。

 

他部署から父の部への転属希望が多いらしい。

「そんなに来られたら困っちゃうよ」と眉毛をハの字にして笑っていた。

こんなのは知らない父の姿だ。

 

けっこう父のことを理解していたと思ってたんだけど、

随分偏った理解であったと認識する。

父の人間性に、改めて興味を抱いた日であった。

上手くいえないけど、同じ「働く人」の立場だからこそ知りえた父の姿、

それに触れられて嬉しい。