2012年も 間もなく終わろうとしています
毎年のことながら 1年が過ぎていくのが早い・・・
振り返ると今年の秋は ずいぶんと旅をいたしました
プライベートはほぼ静人で埋まっていたと言っても過言ではありません
悼む旅でした・・・・
全47公演中 9公演を観劇
初舞台のシェイプスが5公演でしたので
記録塗り替えてしまいました
舞台鑑賞 好きなんですが 同じ作品をこんなに何度も観たことは
ありませんでした
10月
孤高の旅人・静人としての理くんの旅が始まったのは東京 渋谷 PARCO劇場
私の旅の始まりでもありました
お友達のおかげでいきなり最前列での観劇となり 高鳴る心臓
かなり久しぶりのPARCO劇場 赤いじゅうたん
の先には
シンプルな舞台がぽっかり浮かんでいた
数年前に読んだ『悼む人』 舞台化が決まってからもう一度読み返していたので
ストーリーは十分理解しているつもりだ
深いテーマに死生観を変えられた作品だった
この静人の長い旅を時間をかけて追いかけている原作
何処をどう切り取って3時間のお芝居にするのだろうかと
おこがましくも心配になる
そんな作品に身を置くことになる役者陣の苦労をも思った
さらに理くんが演ずるのは 感情表現の乏しい「静人」という主人公
誰もが理解不能という「悼む」行為を続ける「静人」をやるという
母なる私には ただ 心配しかなかった・・・・
ごめんなさい・・・理くん
思った通り舞台は難解 膨大な説明台詞を早口でまくしたてられる
モノローグはあえての早口だったのかもしれないが
原作未読では到底理解できなかったと思われる
「悼む人」と彼をめぐる人間たちが織り成す生と死
愛と憎しみ 罪と赦しのドラマ
この普遍的なテーマを延々と語り続ける役者たち
その卓越した演技に魅了された
特に伊藤さん キャンディーズのイメージしか持っていなかったので
あの穏やかに包み込むような語り口に「女優」を見て
驚いた
小西さんも朔也と倖世を行ったり来たり
膨大な台詞を稽古初日には全部覚えてきたという話に
此処にも女優魂を見ることに
手塚さんは 舞台の人らしく 圧倒的な存在感で 静人を否定しそして次第に
近づこうとするマキノを表現した
美汐役の真野さんも好演の先輩たちに引っ張られて
丁寧に確実に演じていたのが印象的だった
そして 主演の理くん
初日はずいぶん噛んでいた・・・と聞いて
どきどきしながら観ていたけれど
3日目のこの日 それは杞憂に終わった
前半の淡々とした静人は いつもの理くんで
台詞は完璧なものの 長い説明台詞には
見ていてこちらは少々疲れが・・・
この調子で後半も続くとなるとしんどかったのだが
前半で淡々と積み上げられたものが 後半一気に燃え上がった
深い暗闇の中で 朔也となった静人 表情も声もこれまでの
理くんはどこにも見当たらなかった
這いつくばるように手を広げ 声を震わせ 眼をむく姿
まるで山海塾だと 思った
それはわずかな時間ではあったけれど
「役者 向井理」をまざまざと見せつけられた瞬間だった
カーテンコールで見せた表情 拍手に包まれた会場を見まわして
涙をぬぐう 深々とお辞儀をするその仕草に もらい泣き
よかったね
舞台『悼む人』 に巡り合えて・・・・
本物のいいお芝居でした
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ここから大阪 名古屋へと旅する静人に私もついて行く
そして旅の最終地神奈川へ
西へ東へ北へと向かう静人 旅の途中で待ちわびている人々の
心に大きな何かを刻みながら 成長し深化していく静人がいた

ちょっと舞いあがってしまいましたわ~