「デザート・フラワー」「アリス・クリードの失踪」 | のっちのブログ

のっちのブログ

40歳を過ぎた中年男の日々の思いや出来事を徒然と・・・

「 デザート・フラワー」
☆=20点
★=5点
☆☆☆☆




DVDにて観賞。DVDジャケットとあらすじを見て、ソマリアの遊牧民出身の少女がスーパーモデルとして活躍するまでのサクセス・ストーリーかとばかり思っていましたが、実際は現在でもアフリカで行われている「女性割礼」問題を扱ったお話し。
実話を基にはしていますが時代背景など、フィクションも織り交ぜてあるそうです。

撮影も音楽も美しいし、何より主演のリヤ・ケベデの美しい事!
そしてその演技力にも驚きました。
ラストに国連ビルで演説するシーンの彼女の顔の大写しのシーンでは体が震えるほどの感動を覚えました。
「ブーメラン」で初めてハル・ベリーを見たとき以来の衝撃です。

思いがけない拾いものでした。


「アリス・クリードの疾走」
☆=20点
★=5点
☆☆☆★★★

突っ込みどころはたくさんあったけど非常に面白いサスペンスでした。誘拐の準備から見せるオープニング~中盤まではとんでもなく面白い!ただ後半はモタモタで「ソウ」のように最後にもうひとつ衝撃が欲しかったです。
途中までの面白さと後半の残念さは「ミュート・ウィットネス」に匹敵するかも(笑)

ヒロインのジェマ・アータートンは「007/慰めの報酬」でボンド・ガールだったらしいんですがオルガ・キュリレンコが強烈過ぎたため全く記憶にないし女としての魅力はそれほど感じられませんでした。しかし演技力は抜群です。

(以下・若干のネタバレあり)
登場人物はほぼ3人のみなんですが、この3人のうち誰か一人がお出かけしていていない状況で物語が進行していく様はまるで「ドリフのコント」のよう(笑)
1対1の対峙シーンが終わる頃にもう一人がそこに戻ってくるというシチュエーションの繰り返しでした。

今までの誘拐映画で描かれる事がなかった誘拐の準備で始まるオープニングは非常に緻密で興味深くこの映画の一番の見どころにもなっているんですが、日本に住んでる私たち日本人からすればこれが逆にあだとなってしまいました。
どう考えても誘拐前に盗難車でホームセンターで大量にモノを買ったりその車で誘拐したりしたら防犯カメラなどにより物語が始まる前に犯人は逮捕されてるはずですから(笑)