「第19回 折紙探偵団コンベンション」レポ(その2)。
 
コンベンションの会場は今年も,お馴染みの東洋大学。
使用する校舎は1号館の1階・3階・4階のみなのでとっても分かり易い。
(NYコン会場のFITは,ほんとに分かり難くて,毎回迷子になってましたw)

参加人数は,定員400人のところ,ほぼほぼ定員に迫っていたようで,
折紙探偵団HPの最終的な申込数カウンターでは383人位だったように思います。
 
一年に一度の,一大折り紙イベント。
コンプレックス作品からシンプル作品まで,
バラエティに富んだ作品の折り紙教室が同時に多数開催。
その他,コンテストや,展示コーナー,オークション,と盛りだくさん。
例年,国内外から沢山の創作家・愛好家が参加されています。

1.第2日目の8月17日(土)~午前中(の続き)~
 
(6)全体会
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参加者全員の教室受付が終了した後,全体会が始まります。
壇上には,日本折紙学会(JOAS)評議員代表・西川誠司さんと,事務局長の山口真さん。
 
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吉野一生基金招待作家のお二人がご紹介されました。
通訳は,JOAS評議員の羽鳥公士郎さん。
 
お一人は,アメリカのロバート・J・ラング/Robert J. Lang さん。
折り紙屋にとって知らない者はいない程,世界的に有名なプロ作家さんですね。 
彼を知らない折り紙屋はモグリです。身長190cm(推定)。
 
もうお一人は,チリのニコラス・ガハルド・エンリケス/Nicolas Gajardo Henriquez さん。
すみません,私は知りませんでしたが,氏の作品はどれも魅力的ですね~。
 
その他,諸々の注意事項やお知らせがありました。
中でも,機関誌「折紙探偵団MAGAZINE」の前に発行されていた「折紙探偵団新聞」の
在庫一掃セールをします,という情報は凄かったな~。
 
通年で揃っている第7~9期の各セットは¥500,バラバラのものはなんと無料!
全大会が終了次第,会場のみんなは考えることは同じで,その在庫に飛びついてww
私もしっかりとゲットしてきました^^v
 
(7)昼休み
ボンギじいさんのリクエストで,水道橋の「i-kosha」のブルーチーズバーガーを食べに。
東洋大学の校舎を出ると,コンベンションに参加している外国人たちが10人ぐらい集団で
近くのレストランCocosに入ろうかどうしようかと悩んでしました^^
 
我々2人は,沢山の荷物を駅のコインロッカーに預けて,水道橋へ急行。
しかし!せっかく水道橋まで繰り出したのに,お店がお休みでした><
近くのネパール料理のカレー&ナンの日替わりランチで我慢。
 
昼休み後早々に,ボンギじいさんが担当する講習がありましたので,
かなりバタバタと急いでまた白山の東洋大学へ戻る。

2.第2日目の8月17日(土)~午後~
 
折り紙教室が始まります。この日,私が受講した講習 及び 担当した講習は以下の通り。
 
(1)13:10~14:00 佐々木信治氏による「懐かしの仮面ヒーロー」(難易度★★)
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ブログ仲間のボンギじいさんの講習で,ま,平たく言えば「仮面ライダー」ですね。
目の部分がインサイドアウトで色違いになる作品。教室にはかなり沢山の受講者が。
 
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両面折り紙が配布され,折り図まで頂き,受講者にとっては嬉しい講習ですね~。
いわゆる正方基本形から始まり,その後のステップも明確でわかりやすい。
お得意の「重ね折り」による3色表現方法の説明もあって面白かったです。
 
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講習は,コンベンション初参加とは思えない落ち着きぶりで,説明も明快^^ 難なく折れました。
余った時間でもう一つ,「ミッキーマウス」も教えて頂きました^^
終了時間もピッタリ!ボンギじいさん,お疲れ様でした~。
 
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アメリカから参加されているバーニー・ペイトンさんが,講習後,
仮面ライダーのアレンジをしてみた,と話されている様子w

(2)14:10~15:00 稲吉秀尚氏による「エイ」(難易度★★)
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同じくブログ仲間のゴルゴ13。さんの講習です。
現在,凝ってらっしゃる座布団魚の基本形を使った不切正方形1枚作品の一つ。
恐ろしいほどの創作ペースで,どんどんオリジナル作品が出来ています。
 
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正方形作品の講習では35cm折り紙で見本を折りながら教える講師の方が多いと思うのですが,
ゴルゴさんはそれよりもはるかに大きな紙を使って見易さに配慮されてるお蔭で分かりやすい。
 
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この講習でも折り図の配布がありました~^^ 嬉しいですね~。
それにしても講習慣れされていらっしゃる。十分に時間内に終わりました。

(3)15:10~16:00 私の講習「ティーバッグのブーツ」(原作:山口真氏)(難易度★★)
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この日の私担当の講習です。
1:3の比率の紙で折る山口先生のブーツを,ティーバッグの包み紙で作ってみよう,という。
ティーバッグの包み紙の2本のピラピラが,ブーツのリボンになるわけです。ここがウリ。
ソールドアウトではなかったと記憶していますが,ほぼほぼ定員。多くの方にお越し頂きました。
 
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写真は,例の東久留米の少年に撮ってもらいました^^(多謝!)
講師用の超巨大ティーバッグ用紙を取り出すと,いつも決まって笑われるんです^^;
 
折り方自体は左程難しくはないのですが,ティーバッグの包み紙で折るのは慣れないと結構ムズイ。
最終的にはとても小さくなるので,特に終盤の立体化する工程などは特に大変。
 
そこで,自信がない人向けに,少し大き目に拡大コピーした用紙を何枚か用意しておきました。
“リユース”という観点が没却されて,ティーバッグ折り紙屋のポリシーに反するが^^;
しかしこれがまた飛ぶように売れたというw(複雑・・・)
 
2つ折ってやっと1足揃うのですが,まずは1つ目をゆっくりと皆で折りました。
2つ目はやや残り時間が迫っていて,最後は駆け足になった感じがします。
まあ2つ目は復習みたいなものですから!とりあえずは無事に皆さん完成したはずですw
受講して頂いた方,どうもありがとうございました~。

(4)16:10~17:00 加藤美子氏による「Carambola Flower」(原作:Carmen sprung氏)(難易度★★)
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正方形の折り紙を五角形に切り出て,そこから花を折っていくという作品。
ピッタリな柄の折り紙用紙3枚と,茎にするための針金と,をセットにしたものを配布して頂く。
 
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まずはひたすら,五角形の紙に所定の折り筋をつけていくという作業が延々続きます。
どのような折り筋かは,工程毎に用意された見本をとっかえひっかえ見せて頂いたので理解できたが,
可能であれば,黒板に順番に総て貼って欲しかったかな~,と思いました。
 
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それまでに付けた折り筋を使って立体化して出来上がり。
しかし,ここでつまづく人が続出していた感じでした。
 

とりあえず,今回のレポートはここまで。
まだまだ続きます。