アメリカの折り紙団体OrgamiUSAが毎年6月にニューヨークで開催するコンベンション
(以下,NYコンベンション),初参加レポート(その5)です。

★2013年6月23日(日)★

この日もとても良い天気。湿度があり蒸し暑い。
コンベンションの折紙教室2日目。私の講習がある日。

8:00
ホスピタリティ部屋には,コーヒー,紅茶,ジュースが置かれ,自由に飲める。売切れ御免の早い者勝ち。
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そこには,いつも私が折り紙に使っているタイプの紅茶のティーバッグが^^
それを使って,私の講習作品を折ってみる。番外編【第148弾】のカエルの改良版です。
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さて,この日の講習作品群。
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Origami USAのサイトでも,講習作品が写真付きで掲載中。

8:30~
講習教室のチケット配布開始。
この大学の校舎は入り組んでいて,私のような初参加者には教室移動ごとに迷子に><
だから私の講習の直前は同じ教室で受講しようと思い,hanakoさんの講習を希望。
更に,山口さんが海外の人達にどの様な講習をされるのかを知りたくて,山口さんの講習も希望。

10:00~10:45
Joel Stern氏の「Teddy Bear」。1コマ。レベル設定は「Simple(初級)」。
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流石に超簡単。デコレーションカード用に考えたとか。3枚から。
いい意味で,この位の作品で受講者はみんな感動して大喜び!
余った時間でおまけ作品「Sea Lion(アシカ)」も。
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11:00~11:45
Janessa Munt氏の「$Squirrel」。1コマ。レベル設定は「Intermidiate(中級)」。
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サブカルな札折り作品を1つ受講してみました 。
この先生が使う講習見本用紙が小さ過ぎて,最後の方はどう折っているのかがよく見えない><
講習レベルに合っていない受講者が多く,講習が遅々として進まない。

そのお蔭で?隣に座っていた黒人のおっちゃんと仲良しに。
このおっちゃん,進まない講習の合間に,別のユニット作品のパーツを折るんです。
で,ついついそれに夢中になって,見逃した工程を僕に聞いてくるという繰返し^^;

因みにこの午前中,テレビ東京の大江麻里子アナが別の教室に参加して,モーニングサテライトにて放送。
この動画に一瞬映る黒人のおっちゃんが,前述のおっちゃんなのでした^^

12:00~14:00
昼休み。ホスピタリティ部屋に戻ると,hanakoさんから
「ティーバッグのカエルの講習,Sold Outになってますよ」と。
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うわ~・・・確かにw
10人来てもらえれば御の字と思っていただけに結構意外でした@@

14:00~14:45
hanakoさんの「Boots」。1コマ。山口真さんの作品ですね。
レベル設定は「Intermidiate(中級)」。
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教室開始準備。スクリーンを下し,それに講師の手元を投影する装置を設置。
流石に装備品が違います!これは受講者に折り方を伝えやすくていい!
専用の紙とリボンが2つずつ配布され,講習開始。山口さんも同席され,分からない人をフォロー。

私は隣の人に教えたり。が,頭の中は次の時間この教室で行う私の講習のことでいっぱい。
45分間ってあっという間なんだなぁ,とか。

15:00~15:45
ついにきました私の講習「ティーバッグのカエル」。
レベル設定は「Intermidiate(中級)」。
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Sold Outしただけに,教室の長机3列目まで人がビッシリ。
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いつも通り,巨大ティーバッグ用紙を使って講習開始。
ティーバッグ用紙は変則的な紙なので冒頭の線付け工程は特に重要。だから丁寧に説明。
(げ!今見ると,黒板に描いた折り線,山谷を逆に描いている個所が!><)
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通訳のボランティアさんに付いて頂きましたが,
喋りは出来るだけ自分でやろうと,超プアな英語で頑張りましたw
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2日前の夕食会でお会いしたKayさんが受講してくれていて,
単語を教えてくれたり,要所々々大きな声で皆に判り易く伝えて頂いたり,
周りの方のフォローをして頂いたり(下記写真),色々と助けて貰う。
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線付け工程を終わらせて,形にしていく工程へ。
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講習レベル無視で受講された約2人に足を引っ張られ,時間通りに終わらない可能性を感じ始める。
hanakoさんに言われました。その方のフォローをしている時の私の顔が少し怖かった,と。
確かに笑みが完全に消えてますw 残り時間が既に超少なくて,焦ってた証拠です><
周りの方々の目線(「時間通りにちゃんと終わるんだろうな?」)もあり。
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残り10分の時,マジで時間切れの危機を感じつつも,未完成のまま終了するのは,出来てる人に申し訳ない。
とにかく時間通りに終わらせることを考え,サクサク進める。
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JOAS指導員の名にかけ,皆さんのフォローにも助けられ,どうにか意地で時間通りに終了。
「これで完成してるはずですがOK?」→皆さんからパチパチパチ~!
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出来上り時の皆さんの反応が大変嬉しかったです。沢山の方にお声をかけて頂いて。
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とにかく無事に終わってよかったです。精根尽き果てました(苦笑)。

16:00~16:45
山口真さん氏の「Panda」。1コマ。レベル設定は「Intermidiate(中級)」。
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通訳は,日本語と英語を自在に使いこなすマルシオ・ノグチさん。
hanakoさんの教室で準備済の投影装置を使って講習。
頭部と胴体とで各1枚ずつ折りますが,このリアルなプリント済の専用紙が2枚配布。

のっけからずっと雑談w(遅れて来る人を待っていたのだと思いますが。)
「オレは恐い人って言われててね。教室では帽子を取れ!って厳しく注意するよ」
折り紙で折った帽子をかぶった子供がこれでビビりあがり,超静かに受講してましたw

そんな中,OrigamiUSAの前会長・ジーンさんが教室に遅れて入って来ると,
「うわっ,オレより恐い人が来ちゃったよ!」と山口さん。hanakoさんは「ラスボスがキター!」と思ったとか。
ジーンさんのキャラを全く知らない私は,「成程,アメリカにおける山口先生か」と勝手に解釈w
ノグチさんが絶妙かつ的確に通訳。2人の息はピッタリ。
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そんな雑談を交えつつも,講習は時間通りに終了。
あのトークの面白さを取り入れられるかどうかは別として,大変勉強になりました。

17:00~
展示会場の片付け・撤収。
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18:00~
ホスピタリティー部屋にJOAS関係者が集合。
20時から始まる「Over Size Folding」という巨大折り紙コンテストの打合せ。
自分は参加するつもりはなかったんですが,山口師匠の厳命で泣く泣く参加。

JOASチームと,おりがみはうすチームと,2チームに分かれました。
45分で折れるものとして,ジェイソン・クーさんの新作ドラゴンに決定。
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クーさんが速攻で教える,と松田さんに講習開始。私も習っておけと言われ,それに参加。
二人の折る早さ,異常です。早過ぎます。全くついて行けません><
クーさんに「オノさん,遅すぎます」と怒られましたが,仕方ないじゃない!
私に正方形の紙を持たせちゃダメなんだってば。途中でギブ><

19:00~
山口さんが,若手も含めて皆で一緒に食べに行こう!と。会場近くのお店「KOBEYAKI」にて腹ごしらえ。
山口さんに全員御馳走に!ソフトシェルクラブサンド,美味しかった!
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19:30~
再び会場に。「Over Size Folding」の最終打合せ。チームの再編。
JOASチーム・・・森末さん,岡本さん,松井さん,私で,作品は「ツル星人」。
おりがみはうすチーム・・・クーさん,松田さん,谷田さんで,作品はクーさんの「ドラゴン」。
私の体たらくにお気遣い頂いたのでしょう。「ツル星人」に回して頂きました。

20:00~
「Over Size Folding」が開始。クーさんの案内で,広い場所を陣取ることに成功!
そこへ3m四方の紙を運んできて,45分で折ります。
森末リーダーの見事な采配で,かなり早く完成!
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一方,おりがみはうすチームの様子は,こちらをどうぞ。

21:00~
各チーム,出来上がった順番にステージで発表されます。
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この「Over Size Folding」は,折り紙コンベンションらしいイベントですね。

結果発表時,私は観客席の上の方で座っていたら活動限界に^^;
終了後,席を立って振り返ったら,真後ろで山口さんも寝ててビックリ。
その隣にはノグチさんまで!「オノさん!寝てたでしょ!!山口さんも!」と,バレてたww

22:30~
山口さん,hanakoさん,ノグチさんと共に,例のバー「MUSTANG SALLY’S」へ。
コンベンション参加者が続々と来店し,いい大人がバーで折り紙を始める光景がウケました^^

25:00
解散。ホテル直帰,就寝。