久しぶりに泣いた『アントキノイノチ』 | スラロームで行こう

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【シンガーソングライター信長正義の活動記録】since 2008




久しぶりに小説を読んだ、
そして、ひさしぶりに泣いた、
という話です。

今夜は、
久しぶりに文章を書きますw笑

ぼくの整体の仕事場に毎週一回もう丸二年いらっしゃってる、
94歳のおばあさんがいます、
ぼくは彼女のことを「おかあさん」と呼んでいます。

「おかあさん」には、
60歳代の娘さんが2人いらっしゃいます、
姉は、身体障害者で、
妹は、去年大手の銀行を退職されて、
現在嘱託職員として週3回大手町に通っているそうです。

娘さんは、
お二人とも独身で、
「おかあさん」と3人で暮らしていらっしゃいます。


お住まいは、
すいな健康院のすぐそば、
「おかあさん」の実兄の方が建てた、
3階建てのマンションの2階です、
一室分の家賃収入もあって、
家族としては、
ある程度、経済的には不自由なく暮らしていらっしゃるようです。


そんな「おかあさん」が、
一ヶ月程前、
ある小説を読まないか、と貸してくれた、
というか、頂いた。

それが、
さだまさしさんの『アントキノイノチ』だった。



「おかあさん」が言うには、
『孤独死の方の部屋の片付けをする話』
だったが、
ここには、人間関係が、人物描写が、風景描写が、
綿密に描き込まれていて、
久しぶりに小説の世界に引き込まれてしまった。


いわゆる優等生が先導するいじめ
そんなテーマが伏線にあって、
孤独死された方の人生の後片付けをする仕事を通して、
「命」「生きること」「死」について、
主人公の杏平が成長していく姿を、
彼の目線を通して描いてくストーリーです。



上手く紹介出来ているかわからないけど、
出来ていないかも知れないけど、
何故、
「おかあさん」は、
ぼくにこの小説を読ませたかったのかなあ?
っって・・・


「おかあさん」には、
おそらく孤独死の心配はないもんね。


娘さんのどちらかにはそれがあるのかな?・・・・





・・・・・


・・・・・・・・・・


頭も良くて、
気性がさっぱりとした江戸っ子の「おかあさん」には、
『人に頼る』というところが見当たらない。。。



主人公の杏平と雪ちゃんの成長に涙しました。



映画化もされているみたいだけど、
予告編を観たら、
ちょっと違う感じかがして、
今のところ観る気がしてません。

この映画の上っ面のテイストには、
ぼくの、
アーティストとしての感性が、
少なからず拒否反応を起こすのです。



でも、
観たら、
感動するかも知れないけどねw笑

そこまでいかない感じ。







とりあえず、
この小説、
読んでもらいたいです、
ぼくの感性に近い人たちに





長くてごめんなさい!
拙い文章、
最後まで読んでくれた方、
感謝いたします☆☆☆☆☆

またね♪ 信長正義








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