新宿に買い物に行った帰りのことです。
その日は世界堂で80号のキャンバスを買いたかったので車で出かけました。
娘の買い物にも付き合って帰路につき、住吉町あたりにさしかかったころ
車の流れが急に緩慢になってきました。
すると、はるか前方に赤いライトのようなものが無数にきらめいているのが見え、
かすかなざわめきが聞こえてきました。
(今日は何かイベントでもあったかしら)
そう思ううちに車はダラダラと前進し、
その光が警察車両の赤色灯であることに気付きました。
ざわめきはしだいに大音量に変わり、
警察への批判、罵声をあびせていることがわかり、
何十台というその筋の街宣車が
ミーティングをしているという光景が
目に飛び込んできました。
街宣車と大小様々の警察車両が入り混じり、
三車線のうちの二車線をふさいでやりあっています。
しかも一般車両が通れるのは、
その中央の車線で両サイドに恐ろしい車が並んでいるのです。
「流れ弾に当たったらどおしよう。まだ死にたくないよぉ~」
と、娘がひとこと。
(こんなことなら、防弾ガラスにしておくべきだったかな)
耳のすぐ横で拡声器で声を張り上げる強面のお兄様。
街宣車からは特攻服に身を包んだ巨漢が出入りしています。
そんな人ひっかけたら一大事。
ハンドルを握る手にも思わず力が入ります。
慎重に慎重に車を進め、身を屈めるようにして通過していきました。
私の中ではとても長い距離に感じましたが、そこを何とか無事に脱出し、
騒ぎがはるか後方に過ぎ去ったころ、大きなため息がひとつ。
ほっとして娘と顔を見合わせました。
ご訪問ありがとうございました。
では、また