この盟友であるインドの面子を台無しにしたのがG20への欠席であった。「相変わらず馬鹿か」と揶揄される国会を重んじての事である。が、それは外務省が作った筋書きであろう。万が一非難されることを防衛する為に「参加するべきであった」と言っているが、それは嘘だ。議題はウクライナ侵略への非難と支那の横暴に対する牽制だったのだが、日本の姿は非常に弱い。出席しても何も効果がなく、得るものも無いと判断しての欠席だったのだろう。世界情勢が全く理解出来ず、日印関係の重要性が分かっていない。加えてインドの失望たるや大変大きなものである。インド太平洋は日本とインドが核となって守る。この気概を挫いたのが外務省の目先と林芳正だ。当然、岸田文雄の外交感覚も問われる。安倍晋三命の背中を見ながら外相を務めて来たのに、何を学んでいたのだろう。インドへの誠意どころか、日本人と国体への懺悔も必要だ。

 落ち目の三度笠であるバイデンさえも、大統領選を控えてまともらしき政策を打ち出すようになった。それなのに日本がG20欠席である。有名な野党の茶坊主にも馬鹿にされる始末だ。クァッド(日米豪印)に参加すればそれで良いと思ったのだろうか。しかし世界各国が見る目は違う。積極的な期待はしていなかったのであろうが、それでも日本の動作には注目が集まる。共同宣言にもそれなりの期待はあった。国内の法、しかもマッカーサー憲法を理由にして国際枠組みを欠席したのだから日本の評価は大暴落だ。立憲共産党のようなものだろう。支那包囲網に反対だったのか、それともロシア制裁を厳しく推進すれば北方四島返還に負担が掛かると思ったのだろうか。インド国旗の銀輪のように、毅然として忖度せぬ態度が望まれる。誰がどのように考えても良い。そんなことに妨げられず、心に決めた民族の精神はは守り通すことが国体に適う。インドを正確に理解しよう。