安住淳などには到底理解不能な外交であろうが、安倍晋三とハメネイ、トランプの微妙な駆け引きはある程度上手く行っていると思う。爆殺されたサラディン、ソレイマニ司令官が排除されればシーア派のカリスマは居なくなる。ナポレオンが去ってフランスが野望を絶たれたように、シーア派の弧はバラバラになったのである。ハメネイ師も手鎖から解放される事になる。しかし米国憎しの国情で育ったイラン人は、英雄ソレイマニの復讐に燃え上がっている。だから米軍が駐留するアサド、アルビルのイラク軍基地にミサイルを飛ばしてイラン国民のガス抜きを図ったのだ。僕は水面下で米国とイランの談合があったと思う。経済戦争で世界平和を求めるトランプと、制裁解除を第一に考えるハメネイ師が革命防衛隊の穏健化を軸に考え出された秘密案であろう。そして一段落した後に登場するのが安倍ハメネイ会談の非核三原則である。各派「作らず、持たず、使用せず」である。支那とロシアは落胆するであろうが、日米が目指す支那包囲網は着実に確立される。スンニ派対シーア派の問題は相変わらず残されるが、これはカトリック対プロテスタントが歴史を刻んだ軌跡の如く、互いの意見を尊重しつつ自分の教義を守れば良いだけである。キリスト教がこれによって民主主義を確立した如く、イスラム教にもアラブの民主主義が誕生するはずである。そのイランが仲介する日本船舶を攻撃目標にするはずがない。あるとすれば日イラン間を分裂させる為の支那の策略か、裏切られた革命防衛隊コッズ部隊のはねっ返りが行う海賊、テロ行為であろう。安住淳などが天下の国策に口を挟む余地はない。黙って何も考えず、ひたすら踊る阿呆に徹するべきである。こんな輩が国体委員長とは情けない。荒ぶる神々の子孫である野党連合に、真の日本人は居ないのか。