大東亜戦争の反省を込めて 又 GHQのマッカーサーの指示の下に「首相は軍隊の指揮監督権を有する」ことと 文民統制(シビリアンコントロール)を「国務大臣は文民でなければならない」と憲法に銘記してある。この条文でさえ知らなかったのであるから 立法を使命とする国会議員の本分さえも弁(わきま)えぬ言葉である。「安保には興味がない」ままで首相を続けようなぞは 到底許されるものではなかろう。


 しかし あれこれ馬鹿にされ続けるものだから 「屁理屈」のが信じられぬ行動に出た。これは多分 前原誠治野田佳彦の入れ知恵であろうが 専守防衛、集団的自衛権、武器輸出三原則、非核三原則、PKO等々 時の政権党である自民党が実行不能であった安全保障と防衛力を見直そうと言うのだ。菅の諮問(しもん)機関である「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」に報告書を提出させたらしい。日本国家と国民にとっては大いに喜ばしいことではあるのだが 菅直人の理念、哲学と対極にあるこの報告書を提出させたのには裏がある、と見るべきである。

 小沢一郎が死ぬほど嫌いな前原、野田グループは 代表選の結果次第では民主党を割ることを考えており 新たなる保守勢力を結集する為にこの挙に出たものと考えられる。日教組を筆頭とする悪の枢軸官公労社民党と決別する為の布石である。但し 菅直人は違う。この男はただただ 首相の残り任期3年を全うする為に票になることなら何でもやろう、と考えているようである。しかし 何を試し何を行おうが 無能力な人間は既に馬脚を露呈しているのである。裸の王様が有りあわせのスカートを履(は)き口紅を引いても 正体はとっくに国民の目に焼き付いているしまっている。しかし 土壇場の悪足掻(わるあが)きが「安保懇」の報告書提出に繋がったのであるなら この世も捨てたものではない。




※ 明日に続く